2010年度工学院大学 第1部機械システム工学科
リサイクルシステム工学(Recycle System of Industrial)[4B74]
2単位 佐藤 貞雄 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 機械技術者は構造物や機器などの「もの作り」をするばかりでなく,自然環境保全の観点から循環型社会を目指す法体系の整備を基に省資源、省エネ及び材料の再生利用を考慮した設計倫理が強く望まれる.ここでは、今日のリサイクルシステムに関する法規、規格及びそれらの現状について学習し、リサイクル問題を解決するための基礎的且つ具体的知識を修得する.
具体的な達成度目標は: 1)リサイクル手法を習得する 2)リサイクルに関する啓蒙活動が出来る能力を身に付ける 3)もの作りの機械技術者としての倫理観を養う 4)循環型社会環境を促進する能力を身に付ける 5)LCAシステムを理解し実施する能力を身に付ける
- <授業計画及び準備学習>
- 1.プラスチック材料
1-1リサイクル手法の選択順位 1-2 プラスチックリサイクルの歴史的背景 1-3 プラスチックのリサイクル手法の定義 1-4 我が国のプラスチック総排出量と利用方法 1-5 個別物品の特性に応じたリサイクルに関する法規制 1-6 リサイクル技術の具体例 1-7マテリアルリサイクル 1-8ケミカルリサイクル 1-9サーマルリサイクル 1-10廃棄プラスチックの環境汚染 1-11内分泌撹乱物質の種類
2.一般廃棄物、産業廃棄物、紙、ガラスなどの排出量とリサイクル率
3.金属材料のリサイクルとレアメタル 3-1スチール缶のリサイクル 3-2アルミ缶のリサイクル 3-3レアメタルとコモンメタルの定義
4.Life Cycle Assessment (LCA) 4-1 LCAの歴史 4-2 LCAの一般的手順 4-3 PETボトルのリサイクル評価の具体例
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は授業最後に与える課題のリポート点80%と平常点20%の合計点60点以上を合格とする。水準としてはプラスチック、金属リサイクル手法及びLCAの基本概念を理解していること.
- <教科書>
- 佐藤(貞)作成:テキスト「リサイクルシステム工学講義ノート」を生協で求めて下さい.授業はこのテキストを中心に行なう.
- <参考書>
- 特に指定しない
- <オフィスアワー>
- 佐藤:新宿校舎:来室(A-1737室)は授業の始め又は終わりがBetter.TEL(直通)03-3340-2584.
八王子校舎:来室(12-103号室)は随時可、ただし、次により在室日時を確認して下さい. 内線3518、TEL(直通)0426-28-4459、e-mail:at76030@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 科学技術によって創出された製品は何時か必ず廃棄される。このとき廃棄の処理法を誤ると生物のライフサイクルに多大な影響を及ぼすし居住環境を著しく損なうことが知られている。ここではリサイクルに関する啓蒙と技術者としての倫理観を養い、LCAのシステムを学習し啓蒙する能力を身に付け頂きたい.
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