2010年度工学院大学 第1部機械システム工学科

線形代数学I(Linear Algebra I)[4C04]

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2単位
江澤 潤一 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
線形代数学は工学・理学の専門分野を学ぶ上で必須の基礎となる科目である。本講義では、数ベクトルと、行列の取り扱いに慣れ親しみ、行列式の性質を知り、行列式の具体的な計算を習得し、連立一次方程式を解けるようになることを目標とする。これが出来たとき、線形代数学の奥深さと美しさに気が付くだろう。

<授業計画及び準備学習>
第 1週 数ベクトルと行列、行列の演算
第 2週 行列の分割、行列と連立一次方程式
第 3週 行列の基本変形
第 4週 基本変形による連立一次方程式の解法
第 5週 簡約な行列、行列の簡約化、行列の階数
第 6週 行列の簡約による連立一次方程式の解法
第 7週 正則行列、逆行列、逆行列の計算
第 8週 置換
第 9週 行列式の定義
第10週 行列式の性質
第11週 余因子行列、行列式の列(行)に関する余因子展開
第12週 連立一次方程式の解法、クラメルの公式
第13週 線形代数学のまとめ
第14週 問題演習
第15週  学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
1)可能な限り授業の最後に、それ以前の授業内容を題材に小テストを実施する。小テストの総合点を100点満点で評価し、A点とする。
2)定期試験は、100点満点で評価し、B点とする。
3)最終評価点Fは、F=A*(1-X)+B*Xである。Xは、X>0.5の範囲で総合的に決める全学生に共通の係数である。Fが60点以上を合格とする。

<教科書>
「入門 線形代数」三宅敏恒著(培風館)

<参考書>
講義の中で必要に応じて指示する。

<オフィスアワー>
木曜日17:50-18:10講師室

<学生へのメッセージ>
1. 自分の手を動かして,数多くの例を計算してみることが重要である。なるべく具体的な応用例を取り上げるので,労を惜しまず勉強すること。
2. 演習の時間がとれないので、ホームワークとして授業でとりあげた問題を再度解き完全に理解すること。
3. 理解にはステップを踏む必要があるため、1,2をきちんと行って、各回の授業内容を体得することが肝要。

 

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