2010年度工学院大学 第1部機械システム工学科

数学II(Mathematics II)[2552]

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2単位
間庭 正明 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
この授業では、理論や証明には深入りせずに、2変数関数の微分、積分等の計算ができるようになることが目標である。内容は主に偏微分、全微分の意味と計算法、極値問題、重積分、重積分に関する変数変換の項目を扱う。
1変数の微分積分よりも複雑であるので、各自の予習復習は必要不可欠となる。
尚、授業時間内に演習の時間を若干設けるつもりである。

(JABEE学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎

(JABEEキーワード)
偏導関数、2重積分

(前提となる基礎知識)
「数学I」において学んだ1変数関数の微分積分。

(習得後の展開)
工学において必要な微分積分の計算技巧の基礎となる。

<授業計画及び準備学習>
第1回 関数と極限、連続関数
   準備学習:教科書p121〜p126の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第2回 偏導関数、接平面の方程式と全微分
   準備学習:教科書p127〜p132の例題および解説を読み、理解しておくこと
第3回 高次偏導関数、合成関数の微分法
   準備学習:教科書p133〜p138の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第4回 陰関数、平均値の定理、テイラーの定理
   準備学習:教科書p139〜p147の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第5回 テイラー展開、マクローリン展開
   準備学習:教科書p148〜p149の例題および解説を読み、理解しておくこと
第6回 極大・極小、条件付きの極値(ラグランジュの乗数法)
   準備学習:教科書p150〜p153の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第7回 2重積分の定義
   準備学習:教科書p154〜p157の定理および解説を読み、理解しておくこと
第8回 2重積分の計算、累次積分
   準備学習:教科書p158〜p160の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第9回 変数変換、特に極座標による2重積分
   準備学習:教科書p162〜p165の定理、例題および解説を読み、理解しておくこと
第10回 広義重積分
   準備学習:教科書p166〜p167の例題および解説を読み、理解しておくこと
第11回 体積と曲面積
   準備学習:教科書p168〜p173の例題および解説を読み、理解しておくこと
第12回 3重積分
   準備学習:教科書範囲外であるので、授業で扱った例題を復習しておくこと
第13回 3重積分における変数変換、極座標変換
   準備学習:教科書範囲外であるので、授業で扱った例題を復習しておくこと
第14回 演習(偏微分法および重積分全般の復習)
   準備学習:授業で扱った全範囲を復習しておくこと
第15回 学習成果の確認(試験)
   準備学習:前回までの総復習を行うこと

<成績評価方法及び水準>
定期試験を100点満点、レポート課題または演習課題を20点満点とし、
(定期試験の点数)×0.8+(課題による平常点)を最終成績とする。
この点数が60点以上の者を合格とする。

<教科書>
理工系の基礎 微分積分 増補版 石原・浅野共著 (裳華房)

<参考書>
矢野健太郎 石原繁著, 微分積分 改訂版, 裳華房
高桑昇一郎著, 例題でわかる微分積分, 培風館

<オフィスアワー>
昼休み、または5限終了後。
メールアドレス:fu40666(at)ns.kogakuin.ac.jp (atはアットマーク)

<学生へのメッセージ>
「出席していれば単位が取れる」というような安易な考えは持たないこと。
受講にあたっては、講義の理解のために最低限の予習復習を強く勧める。

 

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