2010年度工学院大学 第1部機械システム工学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[3408]

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3単位
飛松 敬二郎 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
前期にはコンピュータリテラシーの講義と演習を行う。情報処理の基礎的な概念や情報倫理について理解し,ID管理された計算機システムの基本ソフトウェアと応用ソフトウェアの実践的演習を通して、コンピュータを身近な道具として使えるようになることをめざす。
後半はプログラミングの基礎的な内容について講義と演習を行う。プログラミングにより実現できるコンピュータの活用方法について多くの例題を通じて学ぶ。与えられたプログラムの処理の流れを読み取り理解すること、やさしい問題を解決するプログラムを自ら考案して作成できることを目標とする。

授業の予習・復習とともに、次の情報倫理に関するe-learning教材で各自が学習を行うこと。
https://inavi.ns.kogakuin.ac.jp/coursenavig/service
受講者は上のURLで表示されるCampusmate/CourseNavigにログインして、オンライン学習申込の一覧からこのクラスの科目を選択して学習申込を行い、e-learning教材「情報倫理」で学習を行うこと。学習状況、テストの結果など学習記録が担当教員により確認される。

本科目の具体的な達成目標は計算機利用の基礎および情報倫理の習得、及びプログラミングの基礎の習得である。
(JABEE学習・教育目標)
「機械システム基礎工学プログラム」:(C−1)◎
(JABEEキーワード)
「機械システム基礎工学プログラム」:
コンピュータリテラシー、CAD、プログラミング、数値計算

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
本科目は、計算機利用の基礎を学ぶ科目であり、特に大学レベルの基礎知識は必要としない。本科目を修得後、「プログラム演習」、「応用プログラム演習」などのより専門的な科目を履修することができる。

<授業計画及び準備学習>
<前期>

.コンピュータ概論、IDとパスワード、Windowsの基本操作、電子メールの利用方法
準備学習:前期教科書 1章を予習する。
.ワープロソフトウェア(1) Wordの基本操作、文書の体裁を整える
準備学習:前期教科書 5.1-5.5節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の1章ネットワーク社会を学習する。
.ワープロソフトウェア(2) 編集作業、書式変更、表の挿入、オブジェクト挿入
準備学習:前期教科書 5.6-5.7節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の2章ユーザ認証とアカウントを学習する。
.ワープロソフトウェア(3) 数式を含む文書の作成
準備学習:前期教科書 5.8節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の3章情報の受発信を学習する。
.表計算ソフトウェア(1)Excelの構成要素(ブック、ワークシート、セル)、セル入力と編集、セルの複写、移動、オートフィル
準備学習:前期教科書 6.1-6.2.2節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の4章 セキュリティと個人情報保護を学習する。
.表計算ソフトウェア(2)セルのフォーマット、罫線操作、数式の入力、セル参照、数式とオートフィル
準備学習:前期教科書 6.2.3-6.2.4節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の5章 ネットワーク社会と生活を学習する。
.表計算ソフトウェア(3)グラフ作成、Wordとの連携、応用課題
準備学習:前期教科書 6.2.5-6.3節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の6章ネットワーク社会の問題とトラブルを学習する。
.プレゼンテーション 準備作業と心構え、PowerPointでのスライド作成と演示
準備学習:前期教科書 7.1-7.4節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の7章ネットワーク社会を取り巻く法律を学習する。
.Webページ制作(1)WWWの仕組み、HTMLの基本、キーワード、タグ、要素、例題作成
準備学習:前期教科書 8.1-8.3節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の修了テスト1を実施する。
10.Webページの制作(2)スタイルシート、例題にスタイル記述の追加
準備学習:前期教科書 8.4-8.7節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の修了テスト2を実施する。
11.Webページの制作(3)Webサーバで準備作業、ファイルのアップロード、URLで確認
準備学習:配布プリントを予習する。
e-learning教材「情報倫理」の修了テスト3を実施する。
12.文書処理システムLaTeX 数式を含む文書の作成、プレビュー、印刷
準備学習:前期教科書9.1-9.7節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の修了テスト4を実施する。
13.CAD(1) 基本操作、機械製図の作図準備、中心線、下書き線の作図
準備学習:前期教科書10.1-10.2節を予習する。
e-learning教材「情報倫理」の修了テスト5を実施する。
14.CAD(2)パッキン押さえの作図、印刷
準備学習:前期教科書10.3節 機械製図を予習する。
15.学習成果の確認(定期試験)
準備学習:前期の総復習を行う。
<後期>

16.プログラミング環境 基本操作、プログラム記述の基本、実行とデバッグ
準備学習:後期教科書 1章を予習する。
17.変数と四則演算 変数宣言と定数宣言、数値演算子、文字列演算子、データの入出力
準備学習:後期教科書 2章を予習する。
18.条件判断 If文、偶奇の判定、論理式、論理演算子、Select Case文
準備学習:後期教科書 3章を予習する。
19.繰り返し For Next文、Do Loop文、Exit文、多重ループ 
準備学習:後期教科書 4章を予習する。
20.プロシージャ(1)Subプロシージャ、Functionプロシージャ
準備学習:後期教科書 5.1-5.3節を予習する。
21.プロシージャ(2)変数のスコープ、引数の扱い、Exit文
準備学習:後期教科書 5.4-5.6節を予習する。
22.ワークシートの活用 セルの入出力、With文、オブジェクト変数、数値演算関数
準備学習:後期教科書 6章を予習する。
23.再帰的呼び出し 繰り返しと再帰、階乗計算、迷路を解く
準備学習:後期教科書 7章を予習する。
24.文字列処理 文字を扱う関数(Chr, Asc, Len, Mid, 他)の利用、暗号処理
準備学習:後期教科書 8章を予習する。
25.構造型 配列、Type宣言
準備学習:後期教科書 9章を予習する。
26.数値計算(1) モンテカルロ法
準備学習:後期教科書 10章を予習する。
27.数値計算(2) 方程式を解く、二分法
準備学習:後期教科書 11章を予習する。
28.数値計算(3) 方程式を解く、Newton法
準備学習:配布プリントを予習する。
29.数値計算(4) 定積分、台形公式とSimpson公式
準備学習:後期教科書 12章を予習する。
30.学習成果の確認(定期試験)
準備学習:後期の総復習を行う。

<成績評価方法及び水準>
課題は期限までに全てを提出すること。課題と中間テストの結果を40%、定期試験の結果を60%として総合評価する。評価点60点以上を合格とする。原則全授業へ出席すること。欠席や遅刻は減点対象とする。

<教科書>
前期:「情報処理の基礎と演習 第2版」工学院大学情報基礎教育運営委員会編(共立出版)
後期:「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング 第2版」加藤潔 著(共立出版)

<参考書>
特に定めない。

<オフィスアワー>
水曜3時限15-010情報科学研究教育センター準備室
それ以外の時間はメール(ct10519@ns.kogakuin.ac.jp)で確認を取ってください.

<学生へのメッセージ>
コンピュータリテラシーは現代人にとって必須です。情報処理の基礎を学び,情報化社会に対応できる知識、技能、マナーを身に付けて下さい.この授業で学ぶ情報処理の基礎は,今後の他の科目を学ぶ上でも重要です。特に卒論着手時にコンピュータを実践的に使えるように、しっかり基礎を学んでおいてください.

<参考ホームページアドレス>
学内からの参照のみ http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~wwgt017

 

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