2010年度工学院大学 第1部機械システム工学科

経営学入門(Introduction to Management)[1308]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
道中 真紀 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/21

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
経営学は企業の構造や行動について分析する学問です。一見、大学生の日常にはあまり関係のない学問のように感じられるかもしれません。しかし、経営学が取り扱う「目標の達成に向けてどのように組織を作り運営していくか」という問題は、企業だけではなく部活動やサークルのような、皆さんにとって身近な組織にも適用可能です。そのような意味で、経営学は皆さんの日常に充分に役立つ学問と言えるでしょう。本講義では、経営学の主要なトピックを網羅することによって、経営学という学問を概観することをねらいとします。理論の解説だけに留まらず、現実の事例も数多く紹介していく予定です。講義を通して、履修者が経営学的な考え方を修得し、日常生活に応用できるようになることを達成目標とします。

<授業計画及び準備学習>
1.経営学とは何か、企業とは何か
2.組織論
   (1) 組織行動論(ミクロ組織論)
      *モチベーション理論―どのように組織のメンバーのやる気を引き出すか?
      *リーダーシップ論―どのように組織を目標へ向かって導くか?
      *人事管理論―どのように人材を育て管理するか?
   (2) 組織理論(マクロ組織論)
      *組織構造論―どのような組織構造が存在するのか?
      *組織形態論―どのような構造の組織を編成するか?
3.経営戦略論
   (1) 資源戦略論―どのように独自の能力を活かすか?
   (2) 競争戦略論―どのような意思決定が高い成果を上げるか?
   (3) ドメイン戦略論―どのような領域と範囲で活動するか?
4.マーケティング戦略論
   中・長期的に、どのような経営戦略を行っていくか?
5.日本的経営論
   日本企業に共通の経営スタイルや経営システムとは?
6.企業の社会的責任
   社会や環境に対して企業が果たすべき責任とは?

<成績評価方法及び水準>
成績評価は中間試験(40点満点)と期末試験(60点満点)の合計点で行います。60点以上を合格とします。

<教科書>
特に使用しません。
毎回、講義時にプリントを配布します。ビジネス誌、新聞などの記事も教材として使用する予定です。

<参考書>
榊原清則 (2002) 『経営学入門 上・下 (日経文庫)』 日本経済新聞社.
井原久光 (2008) 『テキスト経営学―基礎から最新の理論まで(第3版)』 ミネルヴァ書房.
伊丹敬之・加護野忠男 (2003) 『ゼミナール 経営学入門 (第3版)』 日本経済新聞社.
 他、講義中に随時紹介します。

<オフィスアワー>
質問等は講義終了後に教室で受け付けます。
それ以外の時間を希望する場合は、事前にメールにてアポイントメントをお願いします。
(メールアドレス: m_michinaka※yahoo.co.jp  ←※を@に換えてください)

<学生へのメッセージ>
講義1コマ(90分)の時間があれば、コンビニバイトで1,350円稼ぐこともできるし、八王子駅からディズニーランドへ遊びに行くこともできるし、羽田から札幌まで飛ぶことだってできます。そのようなチャンスを捨てて講義に出席するからには、それ以上の価値ある何かを講義から得てください。もちろん、こちらもそのような講義を心がけます。

<備考>
後期開講科目「企業の理念と行動」と合わせて受講すると、より理解が深まります。
(続編ではないので、片方のみの履修でも問題ありません)
「経営学入門」では、経営学的な観点から、企業というものが目標達成のためにどのように組織され行動していくかについて学びます。一方、「企業の理念と行動」では、経済学的な視点から、ある企業がライバル企業や消費者との関係の中で、どのように利潤最大化を達成していくかについて学びます。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.