○機械工学基礎演習（Engineering Exercise of Fundamentals of Mechanical）[5202]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

　新入生に機械工学全般のイメージを把握させ，大学における学習の動機づけを行う．学期中のさまざまな課題を通して，様々な専門科目の役割について検討したり，マネージメントについて考える．これらの学習により自ら学ぶ習慣やさまざまな study skills を身につけ，大学での４年間を有意義なものになるように各自の進捗にあった指導を行う．また，機械エンジニアとしての第一歩を踏み出せるように，これからの大学４年間で機械工学を学ぶ目的意識をしっかり持てるように導く．

（具体的な達成目標）
　　新入生へのガイダンス，機械工学を学ぶ上で必要な基本的な事柄を学習する．
（１）大学および学科を理解する．履修制度を理解する．
（２）機械工学を学んでいく上で必要な事柄を学び，スムーズに他の科目を学習できるようにする．
（３）報告書の書き方を通して，スダディスキルやコミュニケーションについて学ぶ．
（４）機械設計についての基本的考え方を学ぶ．
（５）もの作り等の演習を通して，機械の仕組みを理解するとともにもの作りの喜びを体験する．
（６）演習を通してコミュニケーション能力，創造力，デザイン能力を養う．
（７）技術者倫理を学ぶことにより技術者としての自覚・責任を芽生えさせ，且つ広い視点で物事を捉えることの大切さを学ぶ．

（JABEE学習・教育目標）
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」：（A)○，（B)○，（C)○，（D)○，（E)◎，（F)○

（JABEEキーワード）
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」： <不確かさと精度>,<機械設計>,<組立>,<熱機器>, <エネルギーの形態と交換>,<材料試験法>,<加工機械>,<内燃機関>

（前提となる基礎知識と習得後の展開）
　本科目は機械工学への導入科目であり，特に前提となる科目はない．習得後すべての科目と関連する．工学全般やもの作り等に対する好奇心が大切である．本科目で体験したことは，後の授業科目の修得に役立つと共に機械エンジニアとしての大切な素養となる．

＜授業計画及び準備学習＞

（１）「オリエンテーションキャンプ」オリエンテーションキャンプを通して大学生活への適応を図る．学科オリエンテーション，八王子キャンパスツアー．見学終了後レポートを作成する．
（２）「ガイダンス」履修制度，大学・学科の紹介，JABEEについて，シラバスの提示と成績評価．機械工学科における学習環境，コース制度及び進級条件など学生生活を送る上で重要な情報を理解する
（３）「履修指導」大学４年間の学習の流れについて．学科における各科目の繋がりと位置付けについ　て．学習支援センターの利用について．
（４）「施設・研究室見学」TECC，夢工房，学習支援センター及び機械工学科研究室を見学する．
（５）「もの作り演習」スターリングエンジンの動作原理と製作マニュアルの確認．
（６）「もの作り演習」スターリングエンジンの組み立て，機構の学習．
（７）「もの作り演習」スターリングエンジンの組み立て，機構の学習．
（８）「もの作り演習」スターリングエンジンの動作の調整，完成度・性能の評価．
（９）「日本語・スタディスキル」日本語の文章表現，報告書(レポート）の構成と書き方等について．
（10）「専門的話題・技術と社会とのかかわり」
（11）「専門的話題・技術と社会とのかかわり」
（12）「専門的話題・技術と社会とのかかわり」モラルや技術者倫理にかかわる社会問題について考え，レポートを提出する．
（13）「工学の基礎」工学の基礎について演習．（大野先生担当）
（14）「専門的話題」実験における誤差と測定精度，測定値と有効数字についての演習．設計について（大野先生担当）
（15）「専門的話題」機械設計の概要，発想の転換による問題解決，機器の開発について学びレポートを提出する．（大野先生担当）

＜成績評価方法及び水準＞

・技術者倫理のレポートが６０点以上なければ本科目は不可となる．(技術者倫理のレポート合格が機械　工学基礎演習の単位取得の条件とする．）
・成績評価　　成績＝演習点(100点満点）×0.8 ＋レポート点（100点満点）×0.2 で評価し，60点以上を合格とする．ただし，演習への積極的な参加態度も評価の対象とする．また，遅刻・欠席は減点の対象になる．

＜教科書＞

なし

＜参考書＞

「誇り高い技術者になろう」墨田光太郎,戸田山和久，伊勢田哲司　編（名古屋大学出版会）
「技術とは何か」　大輪武司（オーム社）
「技術者の倫理」林真理、小野幸子、宮澤健二他（コロナ社）

＜オフィスアワー＞

金曜日の授業終了後。１号館１階、講師控え室。
それ以外は、ft12153@ns.以下略までメールで連絡すること。

＜学生へのメッセージ＞

演習科目ですから遅刻せず必ず毎回出席することと，要求されたリポートは必ず期限内に提出することが大切です．

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