2010年度工学院大学 第1部機械工学科
△化学実験(Experiments in Chemistry)[4201]
1単位 増井 大 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 一般教養として基礎的な化学の実験を通じ、化学理論を実験により検証し、化学変化を観察する。その上で化学の基本的素養を身につけた科学的に広い視点から物事を思慮できる人格の形成を目指す。
以下に具体的な達成目標を示す。 1)無機陽イオンの分離・確認を通して定性分析の基本を理解する。 2)中和滴定操作を通して定量分析の基本を理解する。 3)我々の身近に存在する水を精製する方法とその純度評価方法を理解する。 4)高分子有機化合物を合成し、重合の概念を理解する。 5)実験ノートと実験レポートの作成を通して、現象の観察と記述、実験データの解釈、結果の評価と報告についての基本を身につける。
- <授業計画及び準備学習>
- 一般教養として基礎的な化学の実験を通じ、化学変化を実際に観察して、化学理論を実験的に検証する。その上で化学の基本的素養を身につけ、広い視点から科学的に物事を思慮できる人格の形成を目指す。
以下に具体的な達成目標を示す。 1)無機陽イオンの分離・確認を通して定性分析の基本を理解する。 2)中和滴定操作を通して定量分析の基本を理解する。 3)最も身近な物質である水を精製する方法とその純度評価法を理解する。 4)有機高分子化合物を合成し、重合の概念を理解する。 5)レポートの作成を通して、現象の観察と記述、実験データの解釈、結果の評価と報告についての基本を身につける。 <JABEE 基本キーワード> 化学、分析力・統合化力・調整力 <JABEE 個別キーワード> 技術の評価、技術と安全、資料作成 <前提となる基礎知識と習得後の展開> 本科目の履修の前提となる知識・科目は特にないが、化学を得意としていない学生は、授業の進行に応じて必要な基礎知識の習得に努めてほしい。さらにより理解を深めるために、「化学I」・「化学II」を履修して理論的背景を学ぶことが効果的である。また、本科目で化学の基本的素養を修得することは、今後の専門科目の履修ばかりでなく、工学全分野で有用である。
- <成績評価方法及び水準>
- 実験・実習系の科目であるので、毎回の出席と全てのレポート提出を評価の前提とする。基本点を60点とし、欠席・遅刻・レポート提出遅れ・未提出などは基本点の減点対象とする。さらに毎回のレポート内容を5段階評価(0〜4点)し、その総得点を40点満点に規格化して基本点に加点する。成績はそれらの合計点で評価する。評価法の詳細は最初の授業の際に説明する。
- <教科書>
- 教材はプリントを使用する。
- <参考書>
- 「化学実験 第3版」 東京大学教養学部化学教室化学教育研究会編(東京大学出版会)
「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
- <オフィスアワー>
- 実験時限の前後(講師室)
- <学生へのメッセージ>
- 安全に注意しつつ、興味を持って主体的に実験に取り組んでほしい。また、化学実験室では立って実験を行なうので、健康に留意し実験に臨んでほしい。実験とレポート作成の一連の作業を通して、自然現象の観察力、現象を統合・整理する能力、論理的文章の構成力などを養い、科学的に広い視点から物事を思慮できるようになってもらいたい。
- <備考>
- 実験ノート(B5またはA4サイズ)を一冊用意すること。
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