2009年度工学院大学 学芸員課程科目

社会教育(Social Education)[9526]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 現代の社会教育は、国際的な動向ぬきには語れません。にもかかわらず、我が国の社会教育の現状は世界の進歩と逆行している感じがします。国連のユネスコの「学習権宣言」を基礎に21世紀の社会教育を共に学びたいと思います。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス(現代社会と社会教育、学習権とは何か?)
第2回 「人間にとって学習とは何か」(人間の本性、人間の諸能力発達の基本は「人間関係能力」)
第3回 社会教育とは何か(その1)(身近にある社会教育、学校教育との共通性と違い)
第4回 社会教育とは何か(その2)(歴史、概念、体系、諸外国の状況)
第5回 ユネスコの「学習権宣言」を読む(「学習権」とは、読み書きを学ぶ権利、想像し、創造する権利)
第6回 ユネスコの「学習権宣言」に学ぶ(「基本的人権としての学習権」、不利な立場の人たちこそ学習権を)
第7回 社会教育の仕事(社会教育にはこんな仕事がある、公費教育としての社会教育行財政、公民館)
第8回 公費教育としての「図書館」「博物館」
第9回     〃   「その他の施設」とその他の社会教育活動
第10回 社会教育の歴史・実践から学ぶ(戦前と戦後の違い、戦後の実践)
第11回 21世紀を展望する社会教育(国際人権規約、学習権宣言、男女平等条約、子どもの権利条約等)
第12回(最終回) 教場試験

<成績評価方法及び水準>
 最終回に試験を実施する。試験は記述式でプリント、教科書、参考書の持ち込み可、与えられた課題(2〜3題)について記述する。授業の理解度、自分の意見・考え方を重視する。毎授業ごとの感想文も考慮する。60点以上の者を合格とする。

<教科書>
 「新教育原論」(橋本太朗、小林洋一郎編著/酒井書店)、「社会教育のしごと」(社会教育推進全国協議会編)

<参考書>
 「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)、「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)

<オフィスアワー>
 夏季集中講義期間の午後5時30分〜6時まで

<学生へのメッセージ>
 毎回レジュメは作成しますが、指定した教科書は必ず購入してください。 社会教育は「人々の『出会い・ふれあい・学び会い』」です。わずか1週間ですが、毎回の授業終了後の「出会い・交流・語り合い」を大切にしたいと思います。 積極的に「声」を掛けてください。

<備考>
 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に掲載されていると思いますので、ご連絡はいつでも、気軽にどうぞ!!

 

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