2009年度工学院大学 学芸員課程科目

社会教育(Social Education)[9521]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
穂積 健児 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
教育の世界において、「受益者負担」という考え方が浸透しつつあるように思える。しかし、国連では「平和で豊かな21世紀の世界を実現する『鍵』は社会教育(生涯学習)だ」と言われている。教育による個人の成長が、社会全体の発展にとって不可欠であることを考えながら、21世紀の「鍵」である社会教育を共に学びたい。

<授業計画及び準備学習>
第1回 ガイダンス(現代社会と社会教育、社会教育とは何か,これからの進め方)
第2回 「人間にとって学習とは」(人間の本性と学習)
第3回 社会教育とは何か(その1)(身近にある社会教育、学校教育との違い)
第4回 社会教育とは何か(その2)(歴史、概念、体系、諸外国の状況)
第5回 社会教育とは何か(その3)(ユネスコ「学習権宣言」を読む)
第6回 社会教育とは何か(その4)(ユネスコ「学習権宣言」に学ぶ)
第7回 公費教育としての社会教育「公民館」(グループによる調査報告とコメント)
第8回 公費教育としての社会教育「図書館」(グループによる調査報告とコメント)
第9回 公費教育としての社会教育「博物館」(グループによる調査報告とコメント)
第10回 その他の社会教育「職業教育」(グループによる調査報告とコメント)
第11回 その他の社会教育「平和博物館」(グループによる調査報告とコメント)
第12回 日本の社会教育実践から学ぶ(戦前と戦後の違い、社会教育の三つのテーゼ)
第13回 社会教育の課題(行財政、法律、制度、施設、指導者、運営、学習課題等)
第14回 21世紀の社会教育を展望する(国際人権規約、学習権宣言、男女平等条約、子どもの権利条約等)

<成績評価方法及び水準>
 原則として、期末に課すレポートで評価する。毎授業ごとの感想文、見学・調査による発表も考慮する。
60点以上の者を合格とする。レポートは授業の理解度、個人の考え方・意見を重視する。試験は実施しない。

<教科書>
 「新教育原論」(橋本太朗、小林洋一郎編著/酒井書店)、「社会教育のしごと」(社会教育推進全国協議会編) 

<参考書>
 「表現・文化活動の社会教育学」(畑潤・草野滋之編/学文社)、「ユネスコ学習権宣言と基本的人権」(藤田秀雄編著/教育史料出版会)、「子どもの社会力」(門脇厚司著/岩波新書)

<オフィスアワー>
 土曜日の授業終了後、午後2時30分〜3時

<学生へのメッセージ>
 毎回レジュメは作成しますが、指定した教科書は必ず購入してほしい。 社会教育は「人と人との『出会い・ふれあい・学び会い』」です。半年ですが、「出会い・交流・語り合い」を大切にしたいと思いますので、そういう機会には積極的に参加してください。

<備考>
 自宅の電話、FAX、メールアドレスは教員名簿に記載されていますので、ご連絡はいつでも、気軽にどうぞ!

 

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