2009年度工学院大学 教職課程科目

職業指導(Career Guidance)[9801]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

4単位
斉藤 武雄 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
(ねらい):産業構造と雇用の激変の中で労働観・職業観が激しく揺さぶられている。高校生は、将来どのように働いて生きていくのかを見通して、何をどのように学ぶのかを模索している。高校生に、生きる土台となる労働・職業をどのように学ばせるのか、実際の職業指導実践と、職業指導にかかわる下記の点から考察する。
1.現代における職業指導の役割と課題、2.青年の進路の実際、3.高校における職業指導、4.労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導、5.青年が人間らしく働いて生きるためにー学校の役割・教師の役割
(達成目標):労働・職業の指導への実践的な見通しが持てるようになること。

<授業計画及び準備学習>
1.導入
2.現代における職業指導の役割と課題1 子ども・青年の進路の現状
3 現代における職業指導の役割と課題2 職業指導の現状と政策的対応/めざすべき職業指導の視点
4.高校生の進路実態1 高校生の進路とその背景 
5.高校生の進路実態2 高校生の就職状況
7.高校生の進路実態3 高校生の進学ルート
8.高校生の進路実態4 定時制高校など困難な就職状況    
9.職場で働く青年の実際1 青年労働者へのインタビューから
10.職場で働く青年の実際 2 青年労働者のインタビューから見えてくるもの
11.職場で働く青年の実際 3 中小企業で働き成長する青年たち
13.職場で働く青年の実際 4 東京建築カレッジの挑戦 
14.職場で働く青年の実際 5 生産の世界の情報化と労働
15.前期のまとめ(試験)
                               
16.高校における職業指導1 高校における就職指導システム
17.高校における職業指導2 教育実践における職業指導
18.高校における職業指導3 職業学科、普通高校、総合学科ににおける職業指導     
19.グローバリゼーションと職業指導1 21世紀日本の職業指導実践に求められる国際的視野
20.グローバリゼーションと職業指導2 職業指導にかかわる国際基準
21.グローバリゼーションと職業指導3 労働の世界にかかわる人権教育としての職業指導
22.ハンディのある青年の進路の保障 
23.学校の役割・教師の役割1 学校から仕事への移行、その核心  
24.学校の役割・教師の役割2 学校で育てたい力/教師に求められること 
25.学校の役割・教師の役割3 普通教育としての技術教育の可能性/専門的な知識、技能・技術の獲得/労働権利学習/はじめ の一歩を踏み出す       
26.課題研究発表1
27.課題研究発表2
28.課題研究発表3
29 課題研究発表4
30.まとめ(レポート提出)

<成績評価方法及び水準>
講義毎の小レポート、研究発表、試験を、60:20:20の比重で配点し、総合評点が60点以上を合格点とする。

<教科書>
毎回の授業でプリントを配布(教科書を使用する場合は授業の開始時に指示する)

<参考書>
斉藤武雄他編『ノンキャリア教育のための職業指導』(学文社)、斉藤武雄他編『工業高校の挑戦』(学文社)、斉藤武雄、乾彰夫他『私たちの進路と社会』(大月書店)、斉藤武雄、太田政男他『労働・職業・生活の学習』(大月書店)、堀内達夫他編『新版・専門高校の国際比較−日欧米の職業教育』(法律文化社)、厚生労働省『世界の厚生労働2006』(TKC出版)、河野義顕他編『技術科の授業を創る』(学文社)、竹内常一他編『揺らぐ、学校から仕事へ』(青木書店)、本田由紀他『ニートって言うな!』(光文社新書)、平塚真樹他編『ニート・フリーターと学力』(明石書店)、『フツーを生きぬく進路術』(青木書店)、森岡孝二『働きすぎの時代』(岩波書店)、熊沢誠『若者が働くとき』(ミネルヴァ書房)、佐藤洋作・平塚真樹編『ニート・フリーターと学力』(明石書店)、乾彰夫編『不安定を生きる若者たち』(大月書店)、乾彰夫編『18歳の今を生きぬく』(青木書店)、岩川直樹他編『仕事の絵本』(全6巻)(大月書店)他、児美川孝一郎『権利としてのキャリア教育』、道幸哲也『15歳のワークルール』(旬報社)、日高教・高校教育研究委員会・太田政男他編『学ぶ・働く・つながる』(かもがわ出版)

<オフィスアワー>
E-mailで対応するので遠慮なくどうぞ。

<学生へのメッセージ>
 いかに生きるかは、どんな職業についてどのように働くかと同義語と言ってもよい。学生諸君の自らの生き方=労働と職業を考える機会にもして欲しい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.