2009年度工学院大学 教職課程科目

現代教職論(Study on Modern Teaching Profession)[9026]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
安部 芳絵 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 この授業は、いわば、教職の入門的な科目であり、「教師というしごと」についての理解を深めると共に、自らの適性を見つめ、これから先の教職課程で何をどう学ぶのかを考える機会とする。
 わたしたちは、これまでの学校体験・教師体験を土台として、教師について何らかの考え・想いを抱いている。「教師とはこういうものだ」という声もよく聴かれる。それぞれの抱く教師像は異なり、そのために問題が生じることもある。
 そこで現代教職論では、教職の意義や役割、職務内容について改めて学びながら、「これからの教師に求められる役割」について子どもの権利条約の視点から探っていく。授業は実践力を育むため、グループワークやロールプレイング、スピーチ、発表などを取り入れ参加型形式で進めていく。また、学校体験・教師体験を相対化し、授業の目的を達成するために、省察をひとつの軸とする。具体的には、授業終了時にコメントシートに記入してもらい、次回授業時にレビューとして全員のコメントを共有する。なお、講義のはじめに「教職への想い」「忘れられない教師との出会い」「どんな教師になりたいか」を600-1200字程度にまとめ、発表してもらうので、各自準備をしておくこと。

<授業計画及び準備学習>
授業は、実践的な力を身につけるために、参加型で実施する。
1)オリエンテーション:評価方法や授業の進め方についての説明と学生の自己紹介。また授業の主
  軸となる省察についての講義を行う。
2)教職への想い:「なぜ教師をめざすのか」を客観的に捉えなおし自分なりの課題を見つけるために
  教場でレポートを書き、ひとりずつ前にでて発表を行う。
3)教師のしごと:教師の職務内容や校務分掌
4)教師のしごと:関連法規
5)教師のしごと:教師の権利
6)教師になるには:教職課程・教育実習・免許制度
7)教師になるには:採用試験・教員の研修、今後の具体的な計画を考える。
8)−12)子どもに向かい合う:子どもをめぐる教育的課題を具体的な事例として取り上げ、検討す   る。事例は学生と協議の上決定するが、主として取り上げたいのは、学生の学校体験・教師体験とも
  関連の深いであろう「いじめ」「不登校」「体罰」などである。
13)子どもの権利条約と教師(理論)
14)子どもの権利条約と教師(課題検討)
15)学習成果の確認(教場レポート)

<成績評価方法及び水準>
期末に実施する教場レポートの結果、60点以上の者に単位を与える。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
授業時に適宜指示する。

<オフィスアワー>
授業終了後、教場もしくは講師控え室で受け付ける。

<学生へのメッセージ>
本気で教師を目指そうとしている人も、迷っている人も、学校や先生が好きだった人も、苦手だった人も歓迎します。授業は参加型で実施しますので、スピーチ、グループワーク、ディスカッションがあります。このような方法は苦手だなぁという人もいると思いますが、夏の夜の学びを充実したものとするためにご協力いただけるとうれしいです。

<備考>
予習:子ども・教師・学校に関する新聞記事やニュースを気にかけておく。
復習:コメントシートのレビューに目を通す。

 

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