2009年度工学院大学 第2部建築学科

防災工学(Disaster Prevention Engineering)[1F85]

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2単位
村上 正浩 准教授  
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三好 勝則 特任教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 本授業では、都市工学的な側面、防災工学的な側面、都市社会学的な側面、さらに社会的要請への対応をも含む、幅広い視点から建築の集合が形成する地域の安心・安全策や被害軽減防止策について講義を行い、総合的・学際的な防災知識の修得を目指す。
 本授業は全15回で構成され、村上が11回分を担当し、三好(特任教授)が3回分を担当する。最終週の1回分は、学習成果を確認するためレポート作成を行う。授業計画は以下の通りである。

<授業計画及び準備学習>
村上担当
1 ガイダンス(授業計画、レポート課題の説明など)
2 災害に脆弱な日本(地震災害、火山災害など)
3 災害に脆弱な日本(風水害、高潮災害など)
4 切迫する大規模地震と都心高層建築の地震防災対策(その1)
5 切迫する大規模地震と都心高層建築の地震防災対策(その2)
6 防災都市計画の歴史と法制度(その1)
7 防災都市計画の歴史と法制度(その2)
8 防災都市計画の歴史と法制度(その3)
9 防災情報システム
10 地域防災力
11 デザインは犯罪を防ぐ(防犯環境設計)
三好担当
1 大規模地震の現場(1)
2 大規模地震の現場(2)
3 大規模地震の現場(3)

<成績評価方法及び水準>
2つのレポート課題を総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。なお良いレポートとは独自の考え方が表れているものである。
1.レポート課題(1) 30点
下記の図書を読んで、自分の現在の生活を見直し、これから何をすべきか、どのような対策をとるべきか、を各自で考える。A4用紙で2枚程度とし、ワープロソフトを使って作成。

 レポート課題図書
 福井晴敏:「平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった」、講談社


2.レポート課題(2) 70点
・自分が住んでいるところにはどのような危険が潜んでいるのか(地震、風水害など)、をホームページや市・区役所で配付している資料(ハザードマップ等)を基に整理する。A4で2枚程度とし、ワープロソフトを使って作成。
・自分が住んでいるまちを実際に歩いて、災害時に役立つものや災害時に危険だと感じる場所などを点検し、地域点検マップを作成する。さらに、実際に歩いて調べた点検情報を基に、避難所・避難場所まで安全に避難できる経路を検討する。点検結果はA4で数枚程度とし、ワープロソフトを使って作成。マップは概ねA3程度とする。

<教科書>
レポート課題図書
福井晴敏:「平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった」、講談社

<参考書>
「都市防災学 地震対策の理論と実践」、梶秀樹・塚越功、学芸出版社
「安全と再生の都市づくり」、(社)日本都市計画学会防災・復興問題研究特別委員会(学芸出版社)
「安心・安全の都市づくり」、望月利男他(東京都立大学出版会)
「安心・安全のまちづくり」、児玉桂子他(ぎょうせい)
「都市防災実務ハンドブック地震防災編」、建設省都市局都市防災対策室(ぎょうせい)
「地域・地区防災まちづくり」、三船康道(オーム社)
「地震防災と安全都市」、鹿島都市防災研究会(鹿島出版会)
「大地震と都市災害」、鹿島都市防災研究会(鹿島出版会)
「都市社会学」、藤田弘夫他(株式会社有斐閣)
「神戸・心の復興」、NHK神戸放送局(NHK出版) 他、講義の中で適宜紹介する。

<オフィスアワー>
月曜日〜金曜日 18:00〜19:00 ただし事前に予定を確認のこと。
E-mail:murakami@cc.kogakuin.ac.jp

<備考>
講義に使用するパワーポイントや配布資料のPDFデータをKuportにて提供するので、必要な学生はダウンロードすること。
https://kuport.sc.kogakuin.ac.jp/ActiveCampus/index.html

 

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