2009年度工学院大学 第2部建築学科

都市計画(City Planning)[5G04]

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2単位
野澤  康 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
都市とは何か、都市計画とはどのようなものなのか、その概要、枠組みの基本的部分を学んでいく。
この講義の具体的な達成目標は下記の通り4点あげられる。
(1)都市計画とはどのようなものであるか、その役割や歴史的な背景を理解する、(2)都市の問題点を的確に捉え分析する、(3)都市計画の基本的な立案プロセスと実現ツールを理解する、(4)身近な都市を、専門家の目で見て評価することができる。

<授業計画及び準備学習>
指定の教科書及び授業開始時に配布する資料集を用いて、下記の予定にしたがって進める予定である。

1.都市の発生と近代都市計画の起こり
   古代都市、城壁都市・城下町、近代都市計画
2.都市の読み方(1)
   ハワードの田園都市、ル・コルビュジェの都市論
3.都市の読み方(2)
   都市のイメージ、パタン・ランゲージ
4.都市の変化の把握
   国勢調査、人口集中地区、都市計画基礎調査
5.都市の変化のコントロール
   線引き制度、グリーンベルト、土地区画整理事業
6.都市の再編(1)
   再開発事業、新たな都心の育成
7.都市の再編(2)
   中心市街地の衰退・再生
8.都市災害と防災計画(1)
   震災・戦災と復興計画
9.都市災害と防災計画(2)
   防災都市計画、地域危険度評価
10.密度と用途
   容積率、建蔽率、用途地域、形態規制
11.道路の役割・建物との関係
   道路率、段階構成、歩車の関係、D/H
12.コミュニティの空間構成
   近隣住区論、生活圏と生活関連施設
13.都市空間の基本的性能
   安全性、保健性、快適性、利便性、持続可能性
14.最近の都市問題を考える
15.達成度の確認

<成績評価方法及び水準>
授業中の小テスト等(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。

<教科書>
「初学者のための都市工学入門」高見沢実著(鹿島出版会)

<参考書>
「市民参加のまちづくり」渡辺俊一編著(学芸出版社)
「市町村の都市計画1〜3」日笠 端著(共立出版)
「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編著(東京大学出版会)  他、講義中に随時紹介する
また、これらの単行本に加えて、自治体発行の各種資料や新聞も参考としながら、学習してほしい。

<オフィスアワー>
基本的には講義終了時に講義室にて受ける。その他は研究室にて随時対応するが、事前にアポを取ってほしい。E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
講義開始後の入室は原則として認めない。遅刻厳禁である。

 

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