2009年度工学院大学 第2部情報通信メディア工学科

化学I(Chemistry I)[1602]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
西田 耕治 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
最低限知っておくべき化学の基礎として、原子・分子の成り立ちや基本的な化学結合、代表的な無機元素の性質などについて、高校で化学を履修しなかった学生でも理解できるように解説する。一般的な新聞に掲載される化学に関連した記事が理解できる程度の知識を得ることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
第1週  化学の歴史
      元素・原子・分子の概念の成立
第2週  物質の分類
      混合物・純物質、単体・化合物、無機物・有機物、同素体
第3週  原子の構造
第4週  原子番号と質量数
      同位体と元素の定義
第5週  原子量と物質量
      相対質量・同位体存在比・分子量・式量
第6週  電子殻と電子配置
      電子配置と価電子、電子式
第7週  希ガスの特徴と電子配置
      イオンと電子配置、イオンと価数
第8週  イオン結合と金属結合
第9週  共有結合
      共有電子対と非共有電子対、多重結合、構造式と分子式
第10週  元素の周期律と周期表
      メンデレーエフの周期表、周期表と元素の分類
第11週  水素と希ガス
      水素・ヘリウム・ネオン・アルゴン・クリプトン・キセノン・ラドン
第12週  炭素と酸素
第13週  軽い元素の化学

<成績評価方法及び水準>
期末レポートにより評価を行い60点以上を合格とする。評価の際に出席点や学年は一切考慮しないので注意すること。
レポートは内容も重要だが、それ以前に提出方法や書式その他の注意事項を厳守することが絶対条件です。提出方法違反や書式違反の場合は内容にかかわらず0点として処理することになるので要注意。
授業で説明した基本的な知識が理解できていることと、課題の内容を理解し適切な資料を自力で収集し、それを他人が理解可能な文章としてまとめあげられることを単位認定できる最低水準の要件とします。

<教科書>
無し

<参考書>
授業中に適宜紹介します。
高校の教科書や学習参考書も意外と便利に使えます。

<オフィスアワー>
質問等は授業終了後に教室で

<学生へのメッセージ>
「期末レポートに備えて 1」

化学1を履修する人には、新聞に毎日目を通して、科学(化学、物理、天文学、生物学、環境科学 等々)関連の記事をスクラップすることを義務づけます。ここでいう新聞とは、紙に印刷された一般全国紙と地方・ブロック紙(産経、読売、東京その他)を意味し、日経などの専門誌やインターネット版は除外します。自宅で購読することが不可能または困難な場合には週一回程度図書館等で閲覧し、必要な記事を集めてください。また、スクラップには紙名と日付の記入を忘れずに。
大学生になれば新聞を毎日読むことは常識です。就職活動を始めるときになって慌てて社会情勢などの基礎知識を仕込もうと思っても後の祭り。もちろん、レポートの締め切り間際になって慌てても後の祭り・・・

「期末レポートに備えて 2」

期末レポートは課題の出題から提出まで一ヶ月位の期間をかけての労作となります。専門書を読みあさり、場合によっては見学に行くなどして資料を収集することから始まり、大量の文章や図表を書くことになりますので覚悟してください。

さらに、詳細は授業中に説明しますが、レポートの提出方法は原則的に電子メールによるものとします。(携帯電話のメールでは提出不可能です)
したがってパソコンの使い方、とくにワープロソフト、作図ソフト、表計算ソフト、電子メールソフトの使用方法に習熟していないと著しく不利になります。
本学では「情報処理概論及演習」等のパソコン関係の授業が開講されていますので、それらを積極的に受講して真剣に練習することを強く推奨します。

自宅にパソコンが無い場合でも、レポート作成には学内に用意されている共同利用のパソコンを使用することが可能です。とはいえ経済的に余裕のある人には、これを機会にパソコンの購入および自宅でのインターネットへの接続を検討することを勧めます。自由に使えるパソコンの有無は、今後四年間の各講義や実験・実習を効率よく進める上で「鍵」になるといってもいいほど重要な要素です。
理工系の出身者であるにもかかわらず、社会に出た後で「私、パソコンは使えないんです」などと言おうものなら即座に「使えないヤツ!」という烙印を押されるご時世だということは判りますよね。パソコンの専門家になる必要はありませんが、便利な電子文房具として使いこなす方法を在学中に身につけてください。

 

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