2009年度工学院大学 第2部化学応用デザイン学科

環境化学(Environmental Chemistry)[6G71]

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2単位
土屋 悦輝 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
人の生活や産業活動によって引き起こされた環境汚染を中心に環境化学問題を考える。最近の環境汚染の現状、汚染による人や生態系への影響などについて考察し、環境を保全する重要性を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1週.「環境化学」講義の目的、内容の概要及び講義時間割りなどのガイダンス
  自然環境と環境問題の経緯、有害物質による歴史的な健康被害事例など。
2週.地球環境化学-1 地球温暖化
  環境問題に対する国際的な取組み及び現在、顕在化してきた地球温暖化の現状と対策
3週.地球環境化学-2 オゾン層破壊及び酸性雨
  オゾン層破壊及び酸性雨の原因と環境保全のための対策
4週.大気環境化学
  SO2、NOx、SPM、光化学オキシダントの原因となる揮発性有機化合物の法規制などの環境汚染とその対策
5週.水域環境化学-1 表層水域と環境
  人及び産業活動に起因する水質汚濁の現状と対策、特に内分泌かく乱化学物質、emergent chemical  である環境中残留医薬品の現状と人、生態系への影響評価
6週.水域環境化学-2 地下水域と環境
  ひ素、有機砒素化合物、VOCなどの化学物質による地下水汚染、土壌汚染の現状と対策、
7週.有害化学物質と環境
  大気、水域環境中のダイオキシン類、emergent chemical である有機ふっ素化合物(PFOS)、ナノマテリアル等の化学物質の環境問題と今後の展望
8週.廃棄物と循環型社会
  廃棄物の処理、ごみの資源再利用など循環型社会構築の現状と対策、特に最近問題となっているPCB廃棄物処理など
9週.生活環境化学-1 室内空気質と環境
  ホルムアルデヒドなどの化学物質によるシックハウス症候群や化学物質化敏症などの健康影響問題の現状と対策
10週.生活環境化学-2 生活用水と環境
  消毒副生成物等による汚染と新水道法水質基準による飲料水安全対策
11週.環境化学物質と環境管理
  国際条約、環境基本法、有害化学物質に対する法規制など、環境管理について
12週.有害化学物質の環境分析
  JIS規格、ISO試験方法等による大気、水質等の環境分析手法
13週.「環境化学」の講義まとめ
14週.定期試験

<成績評価方法及び水準>
期末定期試験を実施し、これにより評価して60点以上を合格とする。講義配布資料及びノート持込可。

<教科書>
授業ごとに講義資料を配布する。

<参考書>
環境白書 環境省 ぎょうせい出版 その他、授業中で紹介する。

<オフィスアワー>
授業開始前・終了後約15分間、新宿キャンパス12階講師室で面会可能。その他メールによる連絡も可。
e-mail: tsuchi@tcn-catv.ne.jp または、ytsuchiya@kankyo-kanri.co.jp

<学生へのメッセージ>
現在、人及び産業活動により環境汚染が大きな問題となっている。技術開発と環境調和を考え、未来の地球、人類、生態系のために環境の重要性を理解する良い機会となると考える。

<参考ホームページアドレス>
http://www.env.go.jp/ 環境省ホームページ

 

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