2009年度工学院大学 第2部化学応用デザイン学科

生化学II(Biochemistry II)[2F05]

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2単位
辛  英哲 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 生命現象への興味を持つことを期待している。生化学の中で用いられる、化学物質の名前や性質について慣れること。学問の背景にある概念について知る。日常レベルでまた社会との関わりの中で必要な考え方を学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
 生命現象をエネルギーと情報をキーワードとして考える。食物は消化・分解の後、生体分子を合成するために再利用されるばかりでなく、分解の過程で化学エネルギーに変換される。そして筋肉の動きや脳の働きなどの生命活動を維持・持続するために利用されることになる。授業では、食物が摂取され後、どのようにエネルギーに変換されるのか、そのエネルギーがどのように利用されるのかについて概説する。
 生命現象の重要な特徴は自己複製できることである。自己の情報は遺伝子として子孫へ受け継がれるが、その実体であるDNAがどのように複製されるのか、遺伝情報がどのように利用されるかを概説する。

I 代謝:エネルギーの産生
1、 代謝:同化と異化
2、 代謝:高エネルギーリン酸結合と酸化型および還元型補酵素
3、食物の消化と吸収
4、グルコースの代謝経路:解糖系(グルコースの異化)
5、グルコースの代謝経路:解糖系を除く4つの経路(グリコーゲン代謝と糖新生など)
6、クエン酸回路
7、電子伝達系と酸化的リン酸化
8、脂質代謝、エネルギー代謝の調節

II 情報の蓄積と利用
9、遺伝子の本体:DNAと核酸について
10、遺伝子の構造とセントラルドグマ
11、遺伝子の複製、転写、
12、DNAからタンパク質へ:転写と翻訳
13、PCR法とDNA塩基配列解析法

III まとめ 
14、まとめ

<成績評価方法及び水準>
定期試験と授業中の演習問題の結果で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
講義資料を配付する。

<参考書>
ヴォート 「基礎生化学」(東京化学同人、第2版)
マクマリー「生物有機化学 生化学編」(丸善株式会社、第2版)

<オフィスアワー>
事前にメール等で知らせてください。
[ bt13211@ns.kogakuin.ac.jp ]

<学生へのメッセージ>
毎回出席する事。講義内容への質問等は気軽にして下さい。

 

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