2009年度工学院大学 第2部機械システムデザイン学科

内燃機関(Internal Combustion Engines)[1F71]

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2単位
田中 淳弥 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
火花点火機関の基本構造と特性を学ぶ。経験的な事実や着想が熱力学,流れ学,燃焼学などで学問的に検証され,技術として体系化されることで高性能の内燃機関が実現しつつあることを学ぶ。達成目標は
(1) 内燃機関の構造とその部品の役割の理解
(2) エネルギー保存則の理解と内燃機関の燃料消費率の計算法を習熟する
(3) ガスサイクルと実際の現象との比較から得られる設計技術情報を整理する
(4) 燃焼反応に必要な燃料と空気との混合比の計算ができる
(5) 火炎の伝播と気体の流動による燃焼制御技術を学ぶ.
(6) 火花点火機関の燃焼室の設計法
(7) 火花点火機関の有害排出ガス抑制技術を学ぶとともに、社会に受け入れられるための技術進歩のあゆみと将来の姿を学ぶ
である。
(JABEE学習・教育目標)
[機械工学エネルギー・デザインプログラム]:(A)○、(D)◎、(F)○
(JABEEキーワード)
[機械工学エネルギー・デザインプログラム]:エネルギー保存則、設計法、内燃機関、ガスサイクル、燃焼反応、火炎、気体の流動

<授業計画及び準備学習>
1.熱機関の分類(エネルギーの形態と変換),内燃機関の種類と構造,生産動向,内燃機関と社会との
  かかわり
2.内燃機関の性能表示,エネルギー保存則(熱力学第一法則)に基づく熱効率表示と平均有効圧、
  燃料消費率、トルク、演習課題1、2(達成目標(1)、(2)に関連)
3.ガスサイクルと実際のシリンダ内の現象(火花点火機関)、演習課題3(達成目標(3)に関連)
4.ガスサイクルと実際のシリンダ内の現象(ディーゼル機関)、演習課題4(達成目標(3)に関連)
5.中間試験
6.燃料の種類と燃焼反応に必要な空気量,理論空気比、演習課題5(達成目標(4)に関連)
7.火花点火機関におけ気体の流動(スワール、スキッシュ、タンブル)と混合気形成、演習課題6
  (達成目標(5)に関連)
8.EFI,気化器の理論(ベルヌーイの式で求める単純気化器の混合比) 演習課題6
  (達成目標(2)に関連)
9.火花点火機関の燃焼、点火と点火装置
10. 火炎の伝播とノックの発生およびその制御法、オクタン価、演習課題7(達成目標(6)に関連)
11. 燃焼制御と燃焼室の設計、直噴式ガソリンエンジン 演習課題8(達成目標(6)に関連)
12. 火花点火機関の排ガス特性とその抑制技術、環境との調和 演習課題9(達成目標(7)に関連)
13. 総合演習とまとめ
14. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
講義中に指示する「演習課題」を評価に加味する。上記のごとく、この「課題演習」の内容は<授業のねらいと具体的な達成目標>に深く関連しており、単位取得には欠かせない条件になる。総合演習とまとめで、総復習をした後、最終的に、定期試験による評価を行う。

<教科書>
「エンジン―熱と流れの工学―」是松孝治、森棟隆昭編著(産業図書)

<オフィスアワー>
随時.メールなどで事前連絡があると確実.

 

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