2009年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科

オペレーションズ・リサーチ(Operations Research)[5C17]

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2単位
八戸 英夫 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 オペレーションズ・リサーチ(OR)は様々な解決しなければならない問題を科学的に分析し,最終的な意思決定を下すために必要となる定量的な判断材料を提供する学問である.このための各種手法を理解するとともに,実社会で活用できる能力を養うことを目標としている.以下に具体的達成目標を示す.
(1)ORの考え方や手法の分類を理解し,最適化について説明できること
(2)代替案の選定に用いる代表的な意思決定基準を理解し,応用できること
(3)アロー・ダイヤグラムが書けること
(4)日程計算ができ,日程短縮の方法を理解すること
(5)LPのモデル化の方法について理解すること
(6)シンプレックス・タブローの計算法を取得すること
(7)輸送問題の解法を取得すること
(8)待ち行列理論,ゲーム理論,そして在庫理論の理解と応用ができること

<授業計画及び準備学習>
1. ORとは?   ―ORの概念,ORの定義,そして最適化の理解
2. 意思決定について―正しい目標設定の考え方と意思決定プロセスの理解
3. 評価について  ―良し悪しのものさしの考え方を学ぶ
4. 効用理論について―複雑な意思決定問題の評価に不可欠な効用理論を学ぶ
5. PERTとは? ―PERTのねらい,従来の方法との比較,利用状況について述べる
6. アロー・ダイヤグラム ―プロジェクトの作業順序を図表示する方法について述べる
7. PERT計算  ―最早・最遅結合点日程,余裕日数,クリティカル・パスの求め方と解説
8. LPとは?   ―基本的な例題をもとに,モデル化の方法と図式解法について学ぶ
9. シンプレックス・タブローの計算法1 ―基本的例題をタブローで解く方法について学ぶ
10. シンプレックス・タブローの計算法2 ―応用例題をタブローで解く方法について学ぶ
11.輸送問題 ―複数の発着地点間の総輸送費を最小とする解法について学ぶ
12.待ち行列理論  ―待ち行列モデルの考え方と作成法の理解
13. ゲーム理論   ―簡単な例題をもとにゲーム理論を学ぶ
14. 在庫管理理論  ―在庫管理の考え方,定期発注法,発注点法などの理解
15. 達成度評価(定期試験)

<成績評価方法及び水準>
 原則として遅刻を除く出席日数が2/3以上かつ定期試験で60点以上の者に単位を認める.
ただし,試験の点数が60点未満であっても遅刻を除く出席日数が2/3以上かつそれまで提出されたレポート内容などが単位認定相当と判断される場合に限って最終成績を60点とする.

<教科書>
特に指定しない.
※講義ノートが教科書となります.

<参考書>
「オペレーションズ・リサーチの手法」近藤次郎著(日科技連)
※講義に出席していれば,あえて購入する必要はありません.

<オフィスアワー>
講義終了後30分間,1865室にて

<学生へのメッセージ>
 オペレーションズ・リサーチの知識は,情報系技術者として必要不可欠であるばかりでなく,あらゆる業種,職種で役に立ちます.特に,管理業務に携わったときに必要不可欠な知識となります.また,本講義で学ぶ内容は,公務員や会社の選抜試験,情報処理系の各種資格試験にも出題されます.

 

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