2009年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
ユニバーサルデザイン(Universal Design)[3D13]
2単位 於保 英作 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現在、様々な身体能力を持つ人々が社会進出し、同じ道具・製品・サービス等を利用しています。それ故、より多くの人がより便利に使える製品(例えば、電化製品、文房具)や建物・空間をデザインするときの考え方として「ユニバーサルデザイン(UD)」が大変重要になってきました。勿論、情報分野(ソフトウェア、Web、システム等)での必要性は議論するまでもありません。本講義では、まずUDの全体像について知識を深め、その必要性を議論します。また、実際にUDを考えるには、「利用者」自身の特性を理解することが重要です。講義の最終段階における学習では、もの作り(設計)にユニバーサルデザインの考え方を十分に反映させるための仕組みを習得することが目標となります。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.イントロダクション・・・ユニバーサルデザイン(UD)とは?その必要性は?
2. UDの起源・定義と7原則 3. UDとBFの違い、類似概念 4. UDが注目される社会背景 5. 障害の種類と障害に対するUD的な考え方、疑似体験の有効性 6. 使いやすさを具現化するには・・・UD導入時の誤解 7. 使いにくさの原因について・・・UDとエラー 8. UDとユーザビリティ 9. 使いやすさに関する調査法 10. UD導入の難しさ 11. UDの基本的な方向性(どう具体的に役立つか?) 12. UDエンジニアリング1・・・UDビジョンの作成、パーソナルアプローチ・UDアプローチの考案、UD検証調査 13. UDエンジニアリング2・・・UDビジョンの作成、パーソナルアプローチ・UDアプローチの考案、UD検証調査 14. 情報分野のユニバーサルデザイン 15.定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認めます。
- <教科書>
- ユニバーサルデザインの本 宮入賢一郎・横尾良笑著 日刊工業新聞社。 必要に応じてプリントを配布します。
- <オフィスアワー>
- 前期水曜日16:10〜17:00
- <学生へのメッセージ>
- UDは今後ますます必要となる分野です。今のうちにUDを正しく学んでおくことが必要でしょう。
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