2009年度工学院大学 情報学部情報デザイン学科
生物学基礎論(Introduction to Biology)[1172]
2単位 山本 和俊 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生物学は人間の生活に直接関係する農学、水産学および医学等の実学の基礎となる生命科学であるため、この講義は、単なる一般教育科目としてだけではなく、現実の生活に寄与できるものとしたい。生物のからだは細胞を基本単位としているので、細胞の話を避けることはできない。そのため、細胞の構造と機能、また、その細胞内の核に存在する遺伝子であるDNAに基づくタンパク合成に関連した講義を前半に行う。さらに、遺伝子に関する講義の延長として「がん」の話も加える。後半はホルモンに関する内分泌学の講義を行う。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 序論(講義計画およびその進め方の説明なども含む)
2. 細胞の構造とはたらき(細胞膜、細胞内小器官の構造とはたらき) 3. 細胞分裂 4. DNAの構造と自己複製 5. DNAの転写とタンパク合成 6. がん(1) 7. がん(2) 8. 外部情報伝達をおこなう神経系および内分泌系 9. さまざまな内分泌器官とホルモン 10. 脳下垂体ホルモン−プロラクチンについて 11. 精巣のホルモンについて 12. 卵巣のホルモンについて 13. 胎盤のホルモンについて 14. ストレスとホルモンについて 15. 学習成果の確認として試験期間に試験を行う
- <成績評価方法及び水準>
- 出席は特に成績評価の対象としない。ただ1回だけの定期試験で成績評価するので注意されたい。60点以上の評価点を合格とし、それ以下は不可となるので注意されたい。
- <教科書>
- 適した教科書が特にないため、プリントを作成し授業中に配付する。
- <参考書>
- 「細胞の分子生物学」監修: 中村桂子・松原謙一(教育社)、「生命をあやつるホルモン」日本比較内分泌学会編(ブルーバックス/講談社)など。
- <オフィスアワー>
- 授業の前後に12階講師室にいる。
- <学生へのメッセージ>
- 普通に授業に出て、配付されたプリントをもとに勉強していれば、単位を落とすことはない。定期試験に関しては、授業の最終日に話すことにしている。また、工学院大学ホームページ上の試験情報を参照されたい。2008年度の試験結果は、秀(S)(90-100点)が52.1%、優(A)(80-89点)が12.8%、良(B)(70-79点)が8.5%、可(C)(60-69点)が6.4%、不可(F)(59点以下)(不合格)が20.2%であり、受験者の80%が合格者であった。
- <備考>
- 就職が内定しいる学生であっても、授業にほとんど出席もせず、そのため試験が全くできなかった場合、特別措置を講じることはしないので注意されたい。
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