2009年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
知的財産(Intellectual Property)[3B80]
2単位 中島 淳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 情報産業に関係する技術者にとって、特許、商標、著作権などの知的財産権に関する法律や知的財産戦略の知識は必要不可欠となっている。
製造、販売、サービスなどのビジネス上で心得るべき基礎的知識を解説する。 以下に具体的な達成目標を示す。 (1)特許など知的財産権の大まかな枠組みの知識習得 (2)権利として保護される発明要件などの基礎的知識の習得 (3)特許庁などにおける登録手順や、権利の利用についての基礎的知識の習得 (前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目の履修前予備知識は不要。 本科目の履修内容はビジネス上での知的財産実務の基礎として利用できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 特許法の位置付け、特許制度の目的
第2週 特許権の特徴、日本の知財政策 第3週 特許の保護対象(発明の定義、産業上の利用性と新概念) 第4週 情報産業と保護対象 第5週 特許の保護対象(新規性、進歩性など) 第6週 特許を受けることができる者と職務発明 第7週 創作と発明手法 第8週 出願手続、審査・審判手続 第9週 特許権、国際特許、特許権の利用活用 第10週 知財紛争事例紹介と対応 第11週 ビジネスの創作と知的財産戦略 第12週 実用新案制度、意匠制度 第13週 商標制度、著作権制度 第14週 不正競争防止法、弁理士制度 第15週 学習成果の確認(レポート課題作成)
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に課すレポート課題への提出内容により評価する。
レポート課題は、発明提案書などの出願書類の作成や、法律的判断に関する内容であり、複数回のレポート提出が必要となる。 各演習の合計点が、60点以上の場合に単位を認める(100点満点)。 授業中のディスカッションにおいて特に優れた意見を述べた場合には加点(最大10点)する場合もある。 出席状況は原則として評価の対象としないが、出席しないと課題演習は対応できない。
- <教科書>
- 指定なし(プリントを授業中に配布する)
- <参考書>
- 指定なし
- <オフィスアワー>
- 授業終了後教室にて
- <学生へのメッセージ>
- 法律解釈が主なので、エンジニアには馴染み難い。
しかし、実社会ビジネスに直結しており、知的財産立国が標榜されている今日の企業実務では関係することが多い内容である。
- <参考ホームページアドレス>
- j-nakajm@taiyo-nk.co.jp
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