2009年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

日本経済論(Japanese Economy)[4D10]

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2単位
石井 穣 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
昨年からの世界的不況は、企業の社会的責任や雇用法制のあり方など、日本経済に伏在する諸問題を浮き彫りにした。いまこそ、日本の経済政策がこれまでどこを向いてなされてきたのか、問い直すべき時であるといえよう。この講義では、戦後日本の経済政策を振り返るとともに、その背後に存在してきた経済構造について考えることにしたい。本講義の内容が、今後の日本経済が進むべき方向性について、考えるきっかけを与えることになれば幸いである。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス
2. 戦後改革
3. 傾斜生産方式とドッジライン
4. 外為法と個別産業育成
5. 貿易・為替の自由化と資本自由化
6. 企業集団と中小企業政策
7. 財政出動と地域・農業政策
8. 田中積極財政と狂乱物価
9. 臨調と行革審
10. 金融自由化と土地開発
11. プラザ合意とバブル
12. 橋本6大改革と小泉改革

<成績評価方法及び水準>
期末試験を実施し、60点以上の者に単位を認める。言うまでもないが、期末試験は毎回授業に出席していることを前提に行われる。節目ごとに小テストを実施し、その結果が最終評価に加点される。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
授業中に適宜紹介する。

<オフィスアワー>
講義終了後の教室、もしくは講師控え室にて。

<学生へのメッセージ>
今日ほど、これからの日本経済はどうあるべきか、ということを論じた記事やニュースを目にすることはない。これから先、社会に出て行く皆さんにとっても、これは大きな関心事かもしれない。この問題を積極的に考えてゆくには、これまで日本の経済政策が何を志向してきたのか、まずきちんと把握することが望ましいといえよう。ちなみに本講義は、理論的であるよりは、むしろ歴史的である。そのことをふまえて受講してほしい。

 

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