2009年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

芸術学各論(Particular Subject of Art Studies)[1B04]

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2単位
吉田 司雄 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 本年度は「アニメーション芸術史」というテーマで講義を行う。宮崎駿や押井守の作品が海外で注目を集め、「つみきのいえ」がアカデミー賞を受賞するなど、国際的に高く評価されている日本のアニメーション作品であるが、その歩みを比較映像論的な視座から概観する。アニメをただ楽しむのではなく、その背後にある政治的社会的な無意識の部分を読み解きながら、芸術ジャンルとしての特性と問題点とを考察することが主眼となろう。それゆえ目標は知識を単に増やすことではなく、自らの思考と表現を導き出すための批評力を身につけることとなる。

<授業計画及び準備学習>
 1 授業ガイダンス−映像の20世紀
 2 アニメーション映画の誕生
 3 ディズニー・アニメ(1)−ミッキーと「白雪姫」
 4 戦前日本のアニメ映画−「桃太郎 海の神兵」まで 
 5 戦後日本のアニメ映画−東宝動画の世界
 6 「鉄腕アトム」の時代−テレビアニメの時代へ
 7 ディズニー・アニメ(2)−ジェンダーと人種の問題   
 8 宮崎駿をどう捉えるか
 9 押井守をどう捉えるか
10 人形アニメーションと特撮技術
11 「キングコング」(1933年)を考える 
12 チェコの短編アニメーション−シュヴァンクマイエル など
13 日本の短編アニメーション−「つみきのいえ」まで
14 アートアニメーションの可能性
15 学習成果の確認(確認テスト&教場レポート試験)

<成績評価方法及び水準>
  授業にきちんと出席することが成績評価の前提。授業内(抜き打ち)及び定期試験期間に確認テスト、定期試験期間に教場レポート試験を行い、平常点を含め、60点以上のものに単位を認める。授業中の感想文等による平常点、確認テスト、教場レポートの比率はそれぞれ30%、30%、40%とする。ただし、平常点+確認テストで一定の点数に達しない者の教場レポートは採点対象としない。

<教科書>
 特に使用しない。

<参考書>
 教場で随時紹介する。

<オフィスアワー>
 新宿校舎2772研究室 月12:20〜12:40
 それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。この授業のルールに従って、こちらの指示する座席に着席することなど、幾つかお願いすることがある。なお、授業で取り上げる作品やテーマについては変更も大いにありうる。

 

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