2009年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科

物理学II(Physics II)[4231]

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2単位
中澤 宣也 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
あらゆる自然科学、工学の基礎をなす物理学I(古典力学)の知識を踏まえて、物理学の他の分野の概要を理解する。特に、気体や液体のような、多くの分子からなる系の振る舞いを記述する熱力学、日常生活のあらゆる場面に顔を出す、電磁気現象の基本を中心に学ぶ。また、最新の宇宙科学など最先端科学の話題についても触れる。これらの学習を通して、工学技術の基礎をなす、様々なキーワードの概要について理解を深める。

<授業計画及び準備学習>
第1週: 熱力学(1)。熱と温度。熱と仕事の関係。アボガドロ数。
第2週: 熱力学(2)。気体分子運動論と気体の状態方程式。
第3週: 熱力学(3)。熱力学第1法則。気体の状態変化。気体の比熱。
第4週: 熱力学(4)。熱力学第2法則。熱機関とその効率。
第5週: 熱力学(5)。エントロピー。統計的な考え方。
第6週: 電磁気学(1)。電場。ガウスの法則。クーロンの法則。
第7週: 電磁気学(2)。電位。磁場。アンペールの法則。
第8週: 電磁気学(3)。ファラデーの電磁誘導の法則。
第9週: 電磁気学(4)。電束電流、マクスウエルの法則。電磁波。
第10週: 電磁気学(5)。電流。オームの法則。回路の話
第11週:現代物理学(1)。電場と磁場の相対性、特殊相対性理論入門
第12週:現代物理学(2)。光は波か粒子か。量子論入門
第13週:現代物理学(3)。ミクロの世界
第14週:現代物理学(4)。宇宙の姿
第15週:学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
1)時間がある範囲で、授業の最後にその日の内容を題材に簡単な演習を実施する。(解答を提出)
2)適宜、演習問題を出し、宿題として解答レポートの提出を求める。
3)前ニ者の解答について計20点満点で評価し、A点とする。
4)定期試験は、80点満点で評価し、F点とする。
5)最終評価点Xは、X=F+A とし、Xが60点以上を合格とする。

<教科書>
第3版基礎物理学  原 康夫著 (学術図書出版社:2006年10月)

<参考書>
適宜プリントを配布する

<オフィスアワー>
木曜日3時限(新宿校舎) 27F 2734室
不在の時は,電子メールで連絡のこと。
(nakazawa@cc.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
1. 高校で物理未履修の者にも理解できるよう、初歩から講義する。
2. 継続的な学習が重要なので出席を重視する。
3. 自分で問題を解くことは,理解を深める上で重要なので、その日の内容について、簡単な問題を出して理解度をチェックする。
4.学習支援センターを積極的に利用し、消化不良のまま放置しないこと。
5.現代科学にも大いに関心を持ち、種々の啓蒙的な本を読むことにも挑戦して欲しい。

 

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