2009年度工学院大学 情報学部コンピュータ科学科
○物理学II(Physics II)[4129]
2単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 科学的な理解の基礎となっている物理学の基本を学ぶ。
物理学の対象となる現象は広範囲に及ぶ。身の回りの現象をはじめとして,宇宙から素粒子に渡るが,これらを理解する根底には共通する基本原理がある。それは案外に簡明で,森羅万象の理解を助け,広い分野で不可欠の基盤となっている。古典物理学として確立している力学,電磁気学,熱力学の基本と,それを通じてすべに共通する物理学の考え方を学ぶ。それぞれを理解することも大切だが,何よりも全てに通じるような考え方や,考えること自体を体得することが肝要である。 物理学IIでは熱力学,電磁気学などを概説した後,20世紀以降の物理学の発展について解説する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 熱力学(1)。熱と温度。気体の状態方程式。
2. 熱力学(2)。気体分子運動論と状態方程式。 3. 熱力学(3)。熱力学第1法則。気体の状態変化。気体の比熱。 4. 熱力学(4)。熱力学第2法則。熱機関。効率。 5. 熱力学(5)。エントロピー。 6.熱力学のまとめ。 7. 電磁気学(1)。電場。ガウスの法則。電位。 8. 電磁気学(2)。磁場。アンペールの法則。ビオサバールの法則。 9. 電磁気学(3)。マクスウェルの方程式。電磁波。 10. 電磁気学(4)。電流。オームの法則。線形回路の解析。 11. 現代物理学(1)。相対性理論。 12. 現代物理学(2)。量子論。 13. 現代物理学(3)。ミクロの世界。 14. 現代物理学(4)。宇宙論。 15.期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価=A+R×Bとし,その値が60点以上の者に単位を認める。
A=期末試験の評価点(100点満点), B=毎週配布し,提出を求める用紙(予習課題,復習課題)による評価点 (25点満点)。 Aが35未満はR=1,Aが35以上はR=[(100-A)/65]2。
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤 潔著(培風館)
- <オフィスアワー>
- 木曜日3時限(新宿校舎) 2714室
- <学生へのメッセージ>
- 1.自分の頭で考え,手を動かして計算してみて,納得することが重要である。
2.ホームワークとして与える演習問題を解くこと。教科書は理解を助ける。 3.参考書は物理の面白さを伝えてくれる。 4.授業中の質問は歓迎する。 5.Eラーニングのコンテンツを予習復習に活用すること。
担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に各種の情報があるので随時確認しておくこと。担当者への質疑や面談の予約は電子メールで行うこと。メールアドレスはホームページを参照せよ。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/
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