2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

経済学の基礎(Introduction to Economics)[4A19]

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2単位
矢崎 敬人 講師  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 国際的な舞台で活躍するエンジニアに求められる,経済の原理についての基礎的な理解を身に着けてもらうことがこの授業のねらいである.ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎を修得し,これらを基に日本や世界が直面している経済問題を理解する力をつけてもらうことが達成目標である.

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス,経済学の十大原理
2.経済学者らしく考える
3.相互依存と取引(交易)からの利益
4.市場における需要と供給の作用
5.需要,供給,及び政府の政策
6.消費者,生産者,市場の効率性
7.外部性と公共財
8.国民所得の測定
9.生計費の測定
10.生産と成長
11.貯蓄,投資と金融システム
12.総需要と総供給
13.総需要に対する金融・財政政策の影響

<成績評価方法及び水準>
授業への貢献,授業中に実施する小テスト 30%
中間試験                35%
期末試験                35%

<教科書>
○N・グレゴリー・マンキュー(2008)『マンキュー 入門経済学』(足立英之,石川城太,小川英治,地主敏樹,中馬宏之,柳川隆訳)東洋経済新報社.
 原著N. Gregory Mankiw (2004), Principles of Economics (3rd Edition), Mason, OH: South-Western.から入門レベルに最低限の内容をカバーする章を抜き出したもの.なお,著者のマンキューはブログ(http://gregmankiw.blogspot.com/)を開設しており,時事問題に対する経済学的な考え方を紹介するなどしていて面白い.

<参考書>
○N. Gregory Mankiw (2008), Principles of Economics (5th Edition), Mason, OH: South-Western Cengage Learning.
 上記のマンキューの教科書の原著の最新版.情報がアップデートされているだけでなく,全面的に改稿されていて理解しやすくなっている.英語が得意な学生におすすめ.

 マンキューによる教科書以外の入門レベルの経済学の教科書をいくつかあげておく.
○ジョゼフ・E・スティグリッツ,カール・E・ウォルシュ(2005)『スティグリッツ 入門経済学(第3版)』(薮下史郎,秋山太郎,蟻川靖浩,大阿久博,木立力,清野一治,宮田亮訳)東洋経済新報社.
 これは原著Joseph E. Stiglitz and Carl E. Walsh (2002), Economics (3rd edition), New York: W.W. Norton & Coから入門レベルに最低限の内容をカバーする章を抜き出したもの.マンキューの教科書より分厚い.マンキューとスティグリッツ,ウォルシュを比較すると,マンキューの方が簡潔,スティグリッツ,ウォルシュの方が丁寧.
○Joseph E. Stiglitz and Carl E. Walsh (2006), Economics (4th edition), New York: W.W. Norton & Co.
 上記のスティグリッツ,ウォルシュによる教科書の原著の最新版.情報がアップデートされているだけでなく,より読みやすい簡潔な記述になっている箇所も多い.英語が得意な学生にはおすすめ.
○猪木武徳,鴇田忠彦,薮下史郎編(2000)『入門・経済学(新版)』有斐閣.
○伊藤元重(2008)『入門 経済学(第3版)』
○飯田泰之,中里透(2008)『コンパクト マクロ経済学』新世社.
 最後に挙げたのはマクロ経済学部分についての参考書.その名のとおり,説明がとても簡潔で読み進めやすい.

 より専門的な教科書,その他の文献は授業の中で紹介する.

<オフィスアワー>
[前期]
(新宿1167号室)木曜日2時限.
(八王子講師室)金曜日2時限の前後.
 上記日時以外でもメールで予約の上で面談可.

<学生へのメッセージ>
 経済学的なものの見方を身に着けると,身の回りで起こっている様々なことや新聞記事の内容について,今までより深く理解できるようになります.

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~gt13146/

 

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