2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

リスクマネジメント(Risk Management)[1D10]

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2単位
佐藤 雅明 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 金融リスク、製品リスク、食品リスク、環境リスク、医療リスク、プロジェクトリスク、企業リスク、ファミリーリスクなど現代社会には多くのリスクがある。
 本講義では、「リスクとは何か」を理解することに重点を置き、リスクの性質、要素、概念について、いろいろな角度からアプローチする。さらに、企業や様々な組織、プロジェクトならびに家庭で実践されているリスク・マネジメントの基本的なプロセスと技術について学ぶ。
(JABEE 学習・教育目標)
「国際工学プログラム」:A 多面的な視点から考える能力の取得◎
            D 創造力の修得○
            F デザイン能力とマネジメント能力の習得○
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目履修の前提として、確率、統計の知識が必要である。

<授業計画及び準備学習>
1.「リスクとは何か」
2.リスクと確率、統計
3.リスクの概念と性質
4.リスクの要素
5.様々なリスク
6.リスク・マネジメントの基礎
7.リスクの識別
8.リスクの分析と評価
9.リスク対応と監視コントロール
10.危機管理
11.リスク・マネジメント事例研究(1)
12.リスク・マネジメント事例研究(2)
13.リスク・マネジメント事例研究(3)
14.リスク・マネジメントの新しい動きと展望
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
講義中の課題(50%)、定期試験(50%)で評価し、合計で60点以上を合格とする。

<教科書>
教科書は指定しない。講義の際に資料を配付する。

<参考書>
武井勲『リスク理論』海文堂、1983
Ralph L. Kliem, Irwin S. Ludin., Reducing Project Risk, 1997
John X. Wang, Marvin L. Roush『リスク分析工学』丸善、2003

<オフィスアワー>
月曜日。講義終了直後は教室、その後は12階兼任講師室。

<学生へのメッセージ>
 リスク・マネジメントは、統計学、心理学、経済学、社会学、経営学、工学など多くの分野の知識を実際に活用する領域です。様々なリスクに適切に対応することは、エンジニアや起業家ばかりでなく一般の社会人、学生などあらゆる人たちに利益をもたらします。実際に起こった事例を取り上げながら、リスクの概念とリスク・マネジメントを学びます。講義は双方向の意見交換を重視しますので特に復習を十分してください。

 

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