2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

環境工学I(Environmental Engineering I)[6C04]

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2単位
雑賀  高 教授  
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北林 興二 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 環境とエネルギーは密接に関連しています。産業革命以降,エネルギーの消費量が増大の一途を続け,それが環境に大きな影響をもたらしているのです。講義では,環境とエネルギーを工学的に取り扱い,データに基づいた知識を系統的に得られるように工夫します。理解を助けるために,合わせてときどき演習も行います。これらの知識を習得することによって,技術が社会に及ぼす影響について理解し,考える能力を身につけるようにします。

(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(A)多面的な視点から考える能力:◎
(B)技術者倫理の習得:○
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(a)(b):◎(g)(h):○

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 あらかじめ「流体力学」及び「熱力学」を履修しておく必要がある。

<授業計画及び準備学習>
1. エネルギーと環境(導入)
2. 世界と日本のエネルギー需要,世界のエネルギー資源
3. 地球規模環境問題(地球温暖化,酸性雨,オゾン層破壊)
4. 再生可能エネルギー:水力,地熱,太陽,風力,海洋
5. 再生可能エネルギー:バイオマスエネルギー
6. 自動車による環境への影響(内燃機関,電気動力,排気対策)
7. エネルギー・環境問題に関してのグループ発表と討議
8. 環境をめぐる世界の動き:地球サミット,アジェンダ21,環境問題に対する国際的規制・条約の進展
9. 京都議定書と最新動向:共同実施とクリーン開発メカニズム (CDM),森林と二酸化炭素吸収源,IPCCによる地球温暖化の予測,二酸化炭素削減の長期目標
10. 環境マネジメントシステム (ISO 14001)
11. 環境と社会:省エネルギーと新エネルギー,車社会における環境対策,クリーンエネルギー自動車
12. 環境と経営:ライフサイクルアセスメント (LCA),企業の社会的責任 (CSR),環境報告書,環境会計,環境ビジネス,エコファンド
13. 環境と商品:PL(製造物責任)法,グリーン購入,製品の環境負荷低減,環境ラベル,環境配慮設計
14. 環境倫理:持続可能な開発 (Sustainable Development),生物保護,世代間倫理,地球の有限性
15. 環境と社会・経済に関してのグループ発表と討議

<成績評価方法及び水準>
 毎回実施する演習問題及びグループ発表討議等により評価する。演習問題60%,グループ発表討議40%で総合評価し,60点以上を合格とする。
 「国際工学プログラム」の学習・教育目標(A)および(B)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。

<教科書>
必要に応じて,プリントを配布します。

<参考書>
エネルギー教育研究会,「新版 現代エネルギー・環境論」,エネルギーフォーラム
牛山 泉,「エネルギー工学と社会」,放送大学教育振興会
東京商工会議所編,eco検定公式テキスト,日本能率協会マネジメントセンター

<オフィスアワー>
金曜日 13:00-15:00(八王子8-206室)
上記時間外でも随時質問を受け付けます。メールでの質問も可。
メール:saika@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
地球環境を保全するだけでなく,持続可能な発展を行うための糸口を一緒に考えましょう。

 

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