2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

応用熱力学I(Applied Thermodynamics I)[5A17]

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2単位
雑賀  高 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 「熱力学 I, II」で学んだ熱力学の基礎に基づいて,本科目では実際のエネルギー機器について学ぶ。「冷凍機とヒートポンプ」,「燃料電池」を取りあげ,基礎的な知識がどのように実際に応用されているかを考える。毎回,演習を行い,理解を深める。上記の機器について,構造や原理を理解し,必要な計算を行えるかどうかを演習や試験によって判断する。

(JABEE学習・教育目標)
「国際工学プログラム」
(C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎
JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1):◎

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 「熱力学 I, II」の知識が必須である。習得後は,「環境工学 I」と合わせて,エネルギーと環境に対する機械技術者としての素養を身につけることができる。また,ECPのテーマがエネルギーに関係する場合,そのプロジェクトを遂行するための必要な知識を得られる。

<授業計画及び準備学習>
1.冷凍機とヒートポンプ,ノズル内の流れ
1.1 逆カルノーサイクル,蒸気圧縮式冷凍サイクル
1.2 蒸気圧縮式ヒートポンプ
1.3 試験1(八王子校舎)

2.燃焼
2.1 燃焼の基礎(化学量論の計算,反応熱・標準生成熱)
2.2 燃焼に必要な空気量と比較的低温の場合の燃焼ガス成分
2.3 試験3(八王子校舎)

3.燃料電池
3.1 燃料電池の概要
3.2 燃料電池の基礎(Gibbsの自由エンタルピー)
3.3 燃料電池・熱力学的解析
3.4 燃料電池・実験+アンケート(燃料電池の学習)
3.5 レポート提出(八王子校舎)

<成績評価方法及び水準>
 試験・レポートがすべて 60% 以上を合格とする。いずれかが 60% に満たない場合には,再試験を行うので,そこで不合格回の試験を充足すれば合格となる。再試験を受ける者は演習点が 60% 以上でかつ期末試験を受けている者だけである。該当者は掲示する。ただし,欠席および遅刻は減点するので,試験のみで合格となっても,評価が不合格となることがあるので注意すること。
「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は、本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される。

<教科書>
「工業熱力学 基礎編」,河野他監修,東京大学出版会

<参考書>
「機械技術者のための熱力学」熱力学教育研究会編(産業図書)

<オフィスアワー>
金曜日16:00〜18:00(八王子8-206室)
メールでも相談を受け付ける。(saika@cc.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
熱力学は理解しにくい概念が多くあります。必ず,出席しましょう。

 

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