2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科

創造工学I(Engineering of Creation I)[3A11]

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2単位
畑村洋太郎 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
新しい技術を生み出す“創造”を具体化するには,解決したい課題を設定し,制約条件を明確にし,課題解決を行い,実行する.これら一連の思考決定過程を思考展開図で表出すると,考えを作り上げる作業が的確になる.そして課題を実現するときに最も大切なことは模型などの実物を作り,考えを具体化することである.創造工学1(前期)ではまず課題解決として実現したい内容,考えを作り上げることを学び,発表する.それをもとに創造工学2(後期)で模型を作成し,発表する.なお,取り組むテーマについては授業開始時に説明する.

テーマ例:“危なくないエレベータ”
2006年の港区のエレベータ事故のような事故を減らす目的で“危なくないエレベータ”を考える.なお,課題解決には,センサ等制御システムを用いずに,メカニカルで停止する本質安全な緊急停止ドアを目指す.

<授業計画及び準備学習>
[講義]
技術の創造と設計
 (1)技術の獲得
 (2)設計手順と設計者の頭の中
 (3)創造設計原理
 (4)設計能力を高める
 (5)考えをつくる

[課題試行]
A.課題解決の案の想起(思考展開図)  
B.課題解決のための設計

<成績評価方法及び水準>
随時授業で提出するレポート及び試作品により採点し,60点以上を合格とする.
試験は行わない.

<教科書>
畑村洋太郎著:技術の創造と設計(岩波書店,2006)

<参考書>
(1) 畑村洋太郎編著:実際の設計――機械設計の考え方と方法(日刊工業新聞社,1988)
(2) 畑村洋太郎編,実際の設計研究会著:続・実際の設計――機械設計に必要な知識とデータ(日刊工業新聞社,1992)
(3) 畑村洋太郎編,実際の設計研究会著:続々・実際の設計――失敗に学ぶ(日刊工業新聞社,1996)
(4) 畑村洋太郎:NHK出版 DVD+BOOKだから失敗は起こる(日本放送出版会,2007)
(5) 畑村洋太郎:みる わかる 伝える(講談社,2008年)

<オフィスアワー>
授業の前後に教室で

<学生へのメッセージ>
ゼロからものを作ると楽しいぞ

<参考ホームページアドレス>
畑村創造工学研究所 http://www.sozogaku.com/,特定非営利活動法人失敗学会 http://www.shippai.org/,実際の設計研究会http://jissai.sakura.ne.jp/

 

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