2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
○Engineering Clinic Program IB[5376]
2単位 山名 徹 特任教授 [ 教員業績 JP EN ] 堀内 邦雄 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 藤田 勉 特別専任教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 「モノづくり」課題解決のために、知識を知恵に変えるイメージ化、スケッチと3次元CADで構想図の作成、強度計算と材料選択を加味した設計製図、経費管理と日程計画管理、加工法習得と製作による具体化、チーム活動でPDCAを回す品質改善等、一連の「モノづくり」プロセスを学び、無から有を生み出す事を体験する。合わせて、プロジェクトの文書化とプレゼンテーションによるコンペを行い、体験を通して、機械系技術者として必要な、創造的かつ最適な課題解決策を得るための基礎を学ぶ。
以下に具体的な達成目標を示す。 1.設定課題解決のために、知識・情報を駆使しモノの解決策を創案できること。 2.創案を立体スケッチ、3次元CAD(Pro/ENGINEER)等を用いて他人が理解できるイメージ、構想図として表現できること。 3.強度/重量/大きさ等要求を満たす強度計算と材料選定を行い、部品と組立図のCAD設計ができること。 4.チーム活動の実施スケジュール及び役割分担を計画し、決められた経費と日程管理等のマネージメントができること。 5.モノの製作に必要な加工機器や工具の使用法を習得し、図面に従った加工製作ができること。 6.安全と5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)を理解し、自ら実行できること。 7.PDCA(Plan,Do,Check,Action)サイクルを学び、製作物の品質改善の基礎を学ぶこと。 8.プロジェクト報告書を作成、別途パワーポイント資料を作成しプレゼンテーションできること。 9.プレゼンテーション発表会の結果から多様な考え方を学び、反省と良いものを取り入れる柔軟な思考を身につけること。
(JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」(C)基礎工学・専門工学知識の習得(F)デザイン能力マネジメント能力の習得:◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)(1)(g)(h):◎ (d)の(2)b)c)d)(f):○
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス、設定課題の把握・定義、班編成等について、安全と5Sの基礎、PDCAの基礎
2.個人創案検討、調査・アイディア出し、メカニズムの基礎 3.個人創案の立体スケッチ(ポンチ絵)作成 4.3次元CADによる個人創案構想図の作成、スケッチとCAD図提出 5.チーム活動役割分担決定、個人創案からのチーム案協議決定 6.3次元CADによるチーム創案構想組立図の作成、強度・重量計算 7.3次元CADによる部品図の作成、(部材調達) 8.加工機器・工具の使用法講習、図面に基づく材料加工 9.材料加工と仕上げ、加工方法の習熟 10.組立と強度確認、改善のための設計変更 11.設計変更図面に基づく改良品製作、費用会計 12.製作物の仕上げと最終確認 13.モノづくりプロセスプロジェクトレポートのまとめ 14.チームプレゼンテーション資料のまとめ 15.学習成果の確認発表会、プレゼンテーション、製作物評価と反省 なお、設定課題内容と制約事項は初回授業時に発表する。
- <成績評価方法及び水準>
- 個人創案のスケッチ図と3次元CAD図及びチーム3次元CADと2次元CAD組立/部品設計図の評価、出席・製作作業・安全と5S遵守状況、プレゼンとプロジェクトレポート、発表会の結果を評価して60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特になし。必要に応じてプリントを用意する。
- <参考書>
- 創作、設計、加工・製作、3次元CAD、設計・製図法、材料基礎工学、メカニズム等に関するもの。
- <オフィスアワー>
- 金曜日5時限、土曜日1時限、これ以外に在籍時いつでも可(八王子犬目校舎2-110室)
- <学生へのメッセージ>
- E.C.Pはグローバルエンジニアリング学部の特徴ある教育プログラムの一つです。日本が世界に誇る「モノづくり」の基礎とプロセスを学び、付加価値の高い技術者教育を受けることができるのです。カリキュラム上E.D.M.A〜Dの4教科からE.C.P.へ綿密に連携が図られています。E.C.P.の課題は正解がありません。今までに学んだ知識や情報を基に、知的好奇心を奮い立たせて創造力を発揮し、今まで世の中に無かったモノを生み出す「モノづくり」の楽しさを体験して下さい。
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