2009年度工学院大学 グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科
 
○材料力学I(Strength of Materials I)[1166] 
 
2単位 武沢 英樹 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
  
 - 機械設計において強度計算を行うことは必須である.構造物に外力が作用した場合の変形や内部に生じる応力の状態を予測し,機械や構造物の破壊を防止するための基礎知識の習得を目指す.材料に生じる垂直応力やせん断応力,応力を受けることによる曲げモーメントの概念を理解し,理論的に求める方法を習得するとともに演習により応用力を身につける.材料強度設計に関わる技術者倫理についても一部で学習をする.
   (JABEE学習・教育目標)  「国際工学プログラム」  (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎  JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)の(1):◎
  (前提となる基礎知識と習得後の展開)  本科目を履修する前に,「工業力学及演習1・2」を履修し,力学の基礎を修得しておくことが望ましい.  本科目で修得した内容は,「CAD機械製図」,「CAD機械製図設計」,「機械実習」,「機械設計学」など多くの専門工学科目の履修に役立つ.
  - <授業計画及び準備学習>
  
 - 1.【講義ガイダンス,応力とひずみ1】
     材料力学の概要,外力と内力,応力とひずみの概念について学ぶ.
  2.【応力とひずみ2】     垂直応力とせん断応力,縦ひずみと横ひずみ,ポアソン比,フックの法則について学ぶ.
  3.【材料の機械的性質】     各種材料試験を説明し,応力−ひずみ線図,降伏点,許容応力と安全率について学ぶ.
  4.【棒の引張と圧縮1】     引張荷重が作用する棒の応力およびひずみについて学ぶ.
  5.【棒の引張と圧縮2】     自重による応力とひずみ,および不静定問題について学ぶ.
  6.【熱応力,組合せ棒の引張と圧縮】     熱による変形と応力および組合せ棒の熱応力について学ぶ.
  7.【熱応力,組合せ棒の引張と圧縮2】     熱による変形と応力および組合せ棒における不静定問題について学ぶ.
  8.【中間テスト】
  9.【はりのせん断力と曲げモーメント】     はりの種類,せん断力と曲げモーメントについて学ぶ.
  10.【せん断力線図と曲げモーメント線図】     各種はりのせん断力線図と曲げモーメント線図について学ぶ.
  11.【はりの曲げ応力とひずみ】     はりの曲げ応力とひずみの関係および曲げモーメントと曲げ応力の関係について学ぶ.
  12.【断面二次モーメント】     曲げ応力を求めるのに必要な断面二次モーメントについて学ぶ.
  13.【はりのせん断応力】     曲がりはりに生じるせん断応力について学ぶ.
  14.【平等強さのはり】     集中荷重や分布荷重が作用するはりについて学ぶ.
  - <成績評価方法及び水準>
  
 - 期末試験(45%),中間試験(45%),演習および宿題(10%)により総合60点以上の者に単位を認める.ただし,期末,中間の配分比率は試験の難易度により適宜変更する.また,総合成績のわずかに足りない者には追試験をする場合がある.
 「国際工学プログラム」の学習・教育目標(C)は,本科目およびこの目標に対応する卒業に必要な他の該当科目をすべて習得することにより達成される.
  - <教科書>
  
 - 材料力学の学び方・解き方	材料力学教育研究会編	共立出版
  - <参考書>
  
 - 演習 材料力学[新訂版] 尾田十八,三好俊郎 共著  サイエンス社
  - <オフィスアワー>
  
 - 月曜日:八王子 犬目校舎  13:30-17:00
 上記時間外でも随時質問を受け付けます(e-mail : htake@cc.kogakuin.ac.jp)
  - <学生へのメッセージ>
  
 - 材料力学は,機械や構造物を設計する上での強度確認に必須の学問です.機械技術者として基本的な構造物設計ができるよう,基礎理解に努めて下さい.そのために,数多くの例題を実際に解いて具体的なイメージを身につけて下さい.
  - <備考>
  
 - 一昨年より演習時間がなくなり,講義時間のみとなっている.演習問題の個別復習のために本年度は参考書として演習用テキストを指定する.出来るだけ購入し,自習時間に解いておくことをすすめる.
   
  
 
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