2009年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科
建築施工(Construction Process)[1B14]
2単位 田村 雅紀 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築物のライフサイクルを通じて,作り手・使い手における安全・安心を与えつつ,周辺環境や社会的状況に馴染み,対応していく建築物とするうえで建築工事の果たす役割は極めて大きい。ここでは,建築物の設計,製造・施工,使用,維持管理,解体・再資源化等のライフサイクル全体を見据えた上で,施工段階を中心とした法規・制度・生産行為の仕組み,建築材料の役割,施工の技術および環境影響について理解することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.計画段階−建築工事に関わる法規・倫理
2.計画段階−建築工事に関わるライフサイクルと環境影響の考え方 3.計画段階−建築工事の計画・実践 4.計画段階−東京都の建築工事計画 5.工事段階−敷地・地盤調査 6.工事段階−仮設・山留工事 7.工事段階−地業・基礎工事 8.工事段階−鉄筋コンクリート工事(1) 工事の要求性能とプロセス 9.工事段階−鉄筋コンクリート工事(2) 型枠・鉄筋工事 10.工事段階−鉄筋コンクリート工事(3) コンクリートの調合設計・製造・物性 12.工事段階−鉄骨工事・外装材施工 11.保全段階−鉄筋コンクリート工事(4) 維持管理・補修補強・改修 13.処理段階−解体工事・リサイクル・リユース 14.処理段階−最終処分 15.学習成果の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 平常点(出席,小テストなど)と最終課題の成績により評価する。
- <教科書>
- 講義用簡易製本テキスト(生協にて販売)
- <参考書>
- 鉄筋コンクリート造建築物の環境配慮施工指針(案)・同解説,日本建築学会
「建築材料用教材」日本建築学会編(丸善) 「構造用教材」日本建築学会編(丸善) 「マテリアル・デザイン2009」(彰国社)
- <オフィスアワー>
- 授業後2時間
- <学生へのメッセージ>
- 日頃使っている建築が「建築工事」という大きなハードルを乗り越えて,今使用できているという意識を高めてください。
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