2009年度工学院大学 第1部建築都市デザイン学科
○都市計画(City Planning)[3463]
2単位 野澤 康 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 都市とは何か、都市計画とはどのようなものなのか、その概要、枠組みの基本的部分を学んでいく。
この講義の具体的な達成目標は下記の通り4点あげられる。 (1)都市計画とはどのようなものであるか、その役割や歴史的な背景を理解する、(2)都市の問題点を的確に捉え分析する、(3)都市計画の基本的な立案プロセスと実現ツールを理解する、(4)身近な都市を、専門家の目で見て評価することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 指定の教科書及び授業開始時に配布する資料集を用いて、下記の予定にしたがって進める予定である。
1.都市の発生と近代都市計画の起こり 古代都市、城壁都市・城下町、近代都市計画 2.都市の読み方(1) ハワードの田園都市、ル・コルビュジェの都市論 3.都市の読み方(2) 都市のイメージ、パタン・ランゲージ 4.都市の変化の把握 国勢調査、人口集中地区、都市計画基礎調査 5.都市の変化のコントロール 線引き制度、グリーンベルト、土地区画整理事業 6.都市の再編(1) 再開発事業、新たな都心の育成 7.都市の再編(2) 中心市街地の衰退・再生 8.都市災害と防災計画(1) 震災・戦災と復興計画 9.都市災害と防災計画(2) 防災都市計画、地域危険度評価 10.密度と用途 容積率、建蔽率、用途地域、形態規制 11.道路の役割・建物との関係 道路率、段階構成、歩車の関係、D/H 12.コミュニティの空間構成 近隣住区論、生活圏と生活関連施設 13.都市空間の基本的性能 安全性、保健性、快適性、利便性、持続可能性 14.最近の都市問題を考える 15.達成度の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中の小テスト等(40点分)、期末試験(60点分)によって成績を評価する。合計が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「初学者のための都市工学入門」高見沢実著(鹿島出版会)
- <参考書>
- 「市民参加のまちづくり」渡辺俊一編著(学芸出版社)
「市町村の都市計画1〜3」日笠 端著(共立出版) 「住環境 評価方法と理論」浅見泰司編著(東京大学出版会) 他、講義中に随時紹介する また、これらの単行本に加えて、自治体発行の各種資料や新聞も参考としながら、学習してほしい。
- <オフィスアワー>
- 講義時間の前後、3号館3階3301室(建築系教員控室)にて対応する。それ以外でも事前連絡により対応可能であるが、基本的に新宿校舎での対応となる。
E-mail;nozawa@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 講義開始後の入室は原則として認めない。遅刻厳禁である。
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