2009年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
環境・設備設計(Air Conditioning System Design and Drawing for Building)[5C20]
2単位 高信 碩文 非常勤講師 大橋 一正 教授 [ 教員業績 JP EN ] 村田 博道 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 事務所建物を設計し、その建物に最も適した空気調和、換気設備を設計する。システム選定、負荷計算をはじめ機器容量、配管、ダクトを順次決定し、設計図面に反映させるプロセスを学習し、要求図面を作成させる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.建築設計と空調計画
設計手順、建物規模に応じた空調、熱源、搬送システムの解説 2.建築設計と建物負荷計算1 建築設計及び、夏冬の室内熱負荷計算を行い、負荷内容と特性、ゾ−ン別負荷を考察 3.空調機・熱源機器の決定 空気線図上で状態変化を検討し、空調機負荷、熱源機器負荷を決定 4.ダクト計画 基準階の空調、換気用ダクトを計画、吹出口、吸込口の形式、配置を決定 5.配管計画 配管システムのフロ-を計画し、各配管系の水量、温度差より配管径を決定 6.空調機の決定 所要性能の冷却器、加熱器、加湿器、フィルタ-を有する空調機仕様の決定 7.ペリメ−タ空調の決定 外壁負荷処理用機器を選定し、二次配管系の送水温度と制御を検討 8.機械室の計画 各機械室の位置、広さを確定し設備機器の配置、及びダクトと配管計画を行う。 9.学外調査 学外にて建築、設備システムの見学 10.建築設計と負荷計算2 建築設計に対し、再度負荷計算を行い、負荷低減の検討をする 11.建築設計とシステム設計 建築設計に対し、再度システム設計を行い、最適なシステムを決定する。 12.設計システムのまとめ 13.図面作成1 図面作成を実施し、製図要項、作図技法に関する直接指導を行う。 14.図面作成2 図面作成1 につづき、指定期日まで各自図面作成 要求図面:(1)建築設計図(基準階平面図、断面図、壁面構成図) (2)凡例、機器表、配管、ダクト系統図) (3)基準階ダクト配管平面図
- <成績評価方法及び水準>
- 設計演習、見学レポ−ト、設計図面の提出内容により総合評価する。
- <教科書>
- 空気調和ハンドブック(改訂4版)井上宇市編(丸善)、配布資料
- <参考書>
- オフィスビルの空気調和・給排水衛生設備デザイン(空気調和・衛生工学会編、オ−ム社)
- <オフィスアワー>
- 24階環境設備系研究室(授業後16:30から17:30)、これ以外も可(但し、約束来室のこと)
- <学生へのメッセージ>
- 建築設計III(3年前期)で各自設計した建物を利用して、室内環境設備設計を行う場合もあるから建築図は保管のこと
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