2009年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
環境設計(Design of Environmental Architecture)[2A15]
2単位 藤木 隆明 教授 [ 教員業績 JP EN ] 大野 二郎 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 環境建築(地球環境配慮型建築)に関する設計課題の演習を行なう。
21世紀は「環境の世紀」と呼ばれているように、地球環境問題は人類にとって極めて深刻な問題である。建築は、造るために大量の資源を必要とするだけでなく、エネルギー消費量、CO2排出量、廃棄物処理などの点で地球環境問題に対してとても大きな影響力をもっている。それだけに果たすべき責任も大きい。わたしたちは、従来型の建築設計を漫然と続けるのではなく、時代が求めるこれからの建築のあり方を目指さなければならない。しかし、地球環境に配慮しつつ、建築として質の高いものを設計するためには、極めて高い能力を必要とする。この授業では、こうした設計能力を身につけることを目標として具体的な設計演習課題を行なう。
- <授業計画及び準備学習>
- 地球環境配慮型建築に関する設計演習課題を2課題出題する。これに関連して、毎回の授業の中で、太陽熱利用、太陽光発電、自然光利用、自然換気、ダブルスキン、ダイレクトゲインなどの多様な環境要素技術をスタディし建築デザイン化する訓練を行なう。2〜3回の授業毎に要素技術を指定するので、各自スタディし、要素技術毎にA2版1枚にまとめプレゼンテーションを行なう。最終的に、それらのスタディ結果をひとつの建築物としてまとめ、A1版2枚に環境に負荷の少ない美しい環境建築デザインとしてまとめ上げることを求める。
- <成績評価方法及び水準>
- 1.テーマ/コンセプト 2.計画/デザイン 3.プレゼンテーション 4.環境に対する意識 等の項目について,最後の発表を含め総合的に評価する。
設計コンペの審査に近い形で行うため,前期の建築設計IIIに比べると,最終的な成果品をより重視する。単位の認定は,全課題の平均点が60点以上を合格とする.また,1課題でも未提出の者は次の課題に着手することを認めないので注意すること.
- <教科書>
- 日本建築学会編『ソーラーアーキテクチュア・デザインブック』(彰国社)を使用します。
- <オフィスアワー>
- 特に定めませんが,前もってメールで連絡をもらえれば,随時対応します。
- <学生へのメッセージ>
- 「環境建築には、とても大きな可能性と魅力がある。」ということに気づいてもらえるような授業にしたいと思います。
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