2009年度工学院大学 第1部建築学科 環境建築コース
比較社会文化研究(Comparative Study on Cultureand Society)[2501]
4単位 長谷川 憲 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 日常生活の違い、生活感覚の違いは、法文化にも大いに影響する。例えば歩道に張り出したカフェのテラスで通りすがりの人を眺めているパリジャン(パリっ子)の行動と、スタバなど茶店の店内、特に奥を好んで談笑する日本の人たち、両者の行動の仕方、生活・住宅・公園などなどに現れる異文化の断片を、法制度などと比較しながら、フランス・ヨーロッパ社会と日本社会との異同を探る。
ヨーロッパ連合は、近年拡大されたが、EU27ヵ国のなかでは,多くの言語が使われ,異なった宗教,習俗を持った人々が生まれ育った地域のなかで生活している。他方1999年1月1日には、共通通貨ユーロが成立し、2002年1月1日からは、ユーロが、ユーロランドといわれる地域内で、貨幣として流通するようになり、共通の価値観を共有する環境ができ、パリ,ロンドン,ベルリンその他の大都市の生活者はますますコスモポリタン化していると思われるが,北アイルランド,コルシカ,バスクにみられるような,民族・宗教・地域などの違いを原因とする紛争が存在することも忘れることはできない。 ところが私たち日本人は,相変わらず、島国という地理的条件や日本社会を広く覆っている多数者意識などの影響により,これらの問題の原因である人種・民族・宗教・地域性などについて無関心なばかりでなく無自覚であることが多い。そこで本研究では,フランス・ヨーロッパ社会をはじめとした地域社会の実態と現実を紹介し,状況を知ることにより日本文化とヨーロッパ文化の本質を考えたい。
- <授業計画及び準備学習>
- ゼミ形式で行なう。
1-3. 自己紹介と比較社会文化研究のねらいについて 4. 参加者の問題関心の応じて(扱う地域・時代・対象など)を決定する。 5. (以下は例えである)ヨーロッパの社会・文化について 6-9. 参加者報告 10. アジアの社会・文化 11-13.参加者報告 15. アメリカの社会・文化について 16-20.参加者報告 21. アフリカの社会と文化について 22-25.参加者報告 26. 総括
- <成績評価方法及び水準>
- 授業では,教員から関連項目についてレクチャーを行うが,参加者のプレゼンテーション能力の向上と参加意識を高めるため,年4回以上の報告を行なう義務を課し、報告の内容を評価して単位を認定する。
- <教科書>
- 特に使用しない
- <参考書>
- 授業において指示する
- <オフィスアワー>
- 新宿校舎 :月曜日15〜17時、火曜日15〜16時、水曜日16時30分〜18時、金曜日15〜17時。
八王子校舎:木曜日12〜13時・16時30分〜17時。
- <学生へのメッセージ>
- 授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読み、授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、モチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。
真理に到達することは困難ではあるが物事を相対的見ることにより意外な事実が見えてくることがある。
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