2009年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

地盤・基礎工学(Foundation Engineering)[4E32]

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2単位
梅野 岳 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建物基礎とこれを支える地盤に関する基礎知識と,基礎構造の設計に関する基本的な考え方について学ぶ。
具体的な達成目標は以下の項目を理解することである。
(1)各種地盤の基本的な性状と地盤調査計画の基本    
(2)基礎の構造計画の進め方
(3)基礎構造の設計法の概要 

<授業計画及び準備学習>
1.[ガイダンス]構造設計実務の現況と基礎設計
2. 地盤と基礎; 地盤の形成、地層構造と基礎、事例:新宿キャンパスの基礎
3. 地盤調査 ; 地盤調査の概要、原位置試験
4. 土の性質と土質試験-1;土の分類と物理試験、地盤の破壊、土の強度と力学試験
5. 土の性質と土質試験-2;地盤の圧密、調査事例
6. 地下水と基礎; 土に構造と水、地盤中の地下水の移動、土中に発生する力、構造物への影響
7. 土圧と擁壁・地下外壁;土圧に抵抗する構造物、土圧の考え方
8. 地震動の影響と被害;斜面崩壊、液状化現象、建物基礎・宅地の震害
9. 直接基礎の設計-1;地盤の支持力、基礎の沈下
10. 直接基礎の設計-2;直接基礎の設計法と計算例、地盤改良工法
11. 杭基礎 の設計-1:杭の種類、鉛直支持力と計算例、引抜き抵抗力、負の摩擦力
12. 杭基礎 の設計-2:杭の水平抵抗、杭基礎の耐震設計法、計算例
13. その他の基礎 :併用基礎の分類、異種基礎、パイルドラフト、浮き基礎
14. 地下工事への地盤の影響;根切り・山留め工法の概要、
15. 学習効果の確認(試験) 

<成績評価方法及び水準>
期末の定期試験結果を80%、中間で行う課題レポートの内容を20%の割合で評価、60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
なし。
講義の前に配布する講義用のプリントを基にして授業を進める。

<参考書>
「おもしろジオテク」(社)地盤工学会(技報堂出版)
「建築基礎構造」畑中宗憲,加倉井正昭(東洋書店)

<オフィスアワー>
授業日終了後30分程度、キャンパス12階講師室にて。 
上記以外でも、下記メールで事前に申し込めば対応が可能。
E-mail:takashi.umeno@kumesekkei.co.jp

<学生へのメッセージ>
建築家や各分野の建築技術者を目指すに当たって、最低限知っておくべき、建築基礎と地盤に関する基本事項を、事例をまじえながら、極力平易に、ビジュアルに解説する。

 

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