2009年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

鋼構造(Steel Structure)[2D15]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
山下 哲郎 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
鉄骨を用いた建築構造を「鋼構造」とよび、超高層、ドームから住宅や免震、制振構造まで幅広く用いられている。講義内容は鋼構造の設計・施工に関する基本的事項が中心であるが、最近の材料や設計施工の技術もできる限り紹介する。また映像や簡単な実験も併用し、理論と感性両面から材料と構造の基礎を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス、鋼構造の技術と建築
2. 鋼材の特徴と種類
3. 鋼構造の形式
4. 構造設計の枠組
5. 部材の許容応力度設計1 圧縮材と引張材
6. 部材の許容応力度設計2 曲げ材
7. 終局強度設計1 全塑性モーメント
8. 終局強度設計2 塑性崩壊
9. 接合部の施工と設計1 高力ボルト接合
10.接合部の施工と設計2 溶接の原理と方法
11.接合部の施工と設計3 溶接欠陥、設計方法
12.接合部の設計と保有耐力接合
13.トラスと空間構造
14.免震と制振
15.達成度の確認
(順序は変更する可能性あり)

<成績評価方法及び水準>
期末試験60点以上を合格とする。

<教科書>
プリントを配布する。プリントの空欄、余白に講義の解説を書き込むことでテキストが完成する。

<参考書>
日本建築学会関東支部「鉄骨構造の設計 学びやすい構造設計」
日本建築学会「構造用教材」

<オフィスアワー>
随時(新宿2514室 メール予約要)。授業終了後の質問も可(遠慮無用)。

<学生へのメッセージ>
建築構造は理論と実物の接点にあり、力学や解析だけで実際の構造物は建たない。ここでは基礎的な構造理論も勉強するが、演習、卓上実験、DVDなども用い、実際の鋼構造がどう荷重に耐えるのか、どう壊れるのか、また現場でどう作るのか、感覚的にも理解できるよう説明する。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.