2009年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

構造材料施工(Structural Materials and Practice)[1A14]

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2単位
田村 雅紀 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築物は木質系材料,金属・非金属材料,セラミックス系材料ならびにコンクリート系材料をはじめとする構造材料と内外装材料で構成される。これらは,主に地殻構成物質を主原料とした無機系材料と,大気・水・物質の循環作用と関係する有機質材料に大別され,いわば地球の自然資本により形作られているといえる。本講義では,様々な材料の原初的な成因メカニズムについて把握し,その上で主要な建築材料の基礎的物性と建築物への適用方法ならびに環境状態に与える影響に関する理解を得ることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.人間のからだと建築のからだ
2.ナノからミクロ−原子・分子と材料
3.ナノからミクロ−無機物と材料
4.ナノからミクロ−有機物と材料
5.ミクロからマクロ−生態材料と構造材料
6.ミクロからマクロ−植物と構造材料
7.ミクロからマクロ−動物と構造材料
8.マクロの世界−コンクリート材料等の組織構造
9.マクロの世界−コンクリート材料等の力学特性
10.マクロの世界−コンクリート材料等の高耐久化
11.マクロの世界−構造材料の施工(1)
12.マクロの世界−構造材料の施工(2)
13.マクロの世界−構造材料の施工(3)
14.マクロの世界−構造材料の環境影響
15.学習成果の確認

<成績評価方法及び水準>
平常点(出席,小テスト等)と最終課題の成績により評価する。

<教科書>
講義用簡易製本テキスト(生協にて販売)

<参考書>
「生態材料の構造と機能」養賢堂発行
「構造用教材」日本建築学会編(丸善)
「マテリアル・デザイン2008」(彰国社)

<オフィスアワー>
授業後2時間

<学生へのメッセージ>
人のからだは,様々な「器官,組織,細胞」により成り立っており,建築物のからだは,「構造体,部材,材料」により構成されている。材料を視点とし,構造体が形作られて,健全な状態を保つための基礎的な仕組みについて考える場としたい。本講義は建築材料,建築施工,内外装材施工,材料実験などの講義と深く関係する。

 

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