2009年度工学院大学 第1部建築学科 建築学コース

国際化と企業(Internationalization and the Corporate Behavior)[4362]

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2単位
吉田 賢一 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「国際化」ということが、理念としてのみならず事実としても一般的に語られるようになって久しい。学生諸君の就職先は外国企業であるかも知れないし、たとえ国内企業である場合であっても、上司は外国人であるかも知れない。講義では、国際化した企業の代表格としての多国籍企業の活動を中心に、国家領域を突破した企業活動の影響をさまざまな角度から検討し、その特徴を世界情勢との絡みで概説する。個別企業の動きだけでなく、産業全体の動向と趨勢を把握しうる目を養うことを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1. イントロダクションとガイダンス――「国際化」とは如何なる現象か。
2. パックス・ブリタニカの衰退
3. パックス・アメリカーナの動揺
4. 「不確実性の時代」としての1970年代。
5. 多国籍企業と産業の空洞化――1980年代アメリカの経験からの教訓。
6. 多国籍企業と貿易摩擦。
7. 多国籍企業から多国籍銀行へ。
8. 金融環境の変化、金融制度の変容と再編過程。
9. 経営の国際化と多様化(その1)――最近の日本経済。
10.経営の国際化と多様化(その2)――最近の世界情勢。
11. エコノミーとエコロジー。
12. グローバル・キャピタリズムとローカル・コミュナリズム。
13. 21世紀への展望。

<成績評価方法及び水準>
講義にキチンと出席・聴講し学期末の筆記試験(論述形式)を受けていることを前提条件に、総合的判断から60点以上を獲得した者に単位を認定する。成績評価方法及び詳細については第1回目の講義時に説明するので、必ず出席し、概要の把握に努めること。

<教科書>
なし。

<参考書>
講義中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
講義終了後の各教室、講師控室(八王子校舎1号館、1部の場合)、または外来講師室(新宿校舎12階、2部の場合)にて受け付けます。

<学生へのメッセージ>
単位とは「勝ち取る」ものであって、「貰う」ものではない。試験答案の叙述内容から的確に聴講していたか否かも判断されるので、講義には常時出席し内容を充分に理解するように努力してほしい。どうせ履修するのなら、飽くまでも「自分の将来のため」と前向きに判断し、毎回1つでも2つでも「何か」を我がものとするよう、積極的能動的に臨んでほしい。こちらもプロの端くれ、諸君には毫も損をさせるつもりはない。

 

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