2009年度工学院大学 第1部建築系学科
○基礎設計・図法(Introduction to Architectural Design、Theory of Design)[6112]
2単位 西森 陸雄 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 小林 將夫 非常勤講師 田村 芳夫 非常勤講師 小島 真知 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築都市デザインにとって、「設計図」というものが果たす役割を理解し、空間を表現する方法としての図面や模型のノウハウを学びます。また約束事を一通り学んだ後は、イメージを「表現」することを学びます。
- <授業計画及び準備学習>
- 名作住宅の図面トレース、および模型製作を通じて、図面の描き方、ルール、図面の読み方を学びます。対象となる住宅作品はコルビジェのサヴォワ邸。基本的な図面の約束事が一通り理解できたところで、次は「伝える為の図面表現」の幾つかのテクニックを学びます。これは「ショードローイング」と呼ばれるもので、記号としての線や点で描かれる図面ではなく、直感的に空間のイメージを伝える為の図面です。立体的に表現したり、着彩したり、フリーハンドで表現したり。次に、何点かの建築写真をもとに、それぞれが想像で図面を起こすというトレーニングをします。さまざまな表現手法を紹介した上で、「私の好きな住宅」というテーマで、建築雑誌などから自分が好きな住宅を一つ選び、その住宅を、図面と模型で表現してもらいます。最後に短期の設計課題を出題します。
1、教師紹介、授業方針、規約、配付資料 製図用具とその使い方の説明 線の引き方(細線、中線、太線、実線、点線、破線の意味) ☆リートフェルトの椅子 ケント紙 ペンシル ◇1.線の引き方:リートフェルトの椅子
2、採点講評/建築図面の概説、平面図の解 図面記号の解説(平面図) ☆平面図のフリーハンドトレース ◇2.平面図の作成
3、 採点講評/断面図、立面図の表現 ☆断面図のフリーハンドトレース ◇3.断面図その1と立面図の作成
4、採点講評/模型の作り方 ☆模型製作の練習 ◇4.模型の製作(2週間課題)
5、模型製作のための調整日(中間チェック) 採点講評/透視図法の解説 ☆透視図法の演習(1点透視図) ◇5.1点透視図の作成
6、採点講評/透視図法の解説 ☆透視図法の演習(2点透視図) ◇6.2点透視図の作成とショードローイング(2週間課題)
7、創立記念日のため休講 採点講評/配置図の解説 ◇7. 配置図によるショードローイング
8、採点講評/断面図の作成法、添景 ☆添景(立面)の練習、立体的に描く。 ◇8.立面、断面図によるショードローイング
9、採点講評/写真によるイメージトレーニング ☆写真から図面を描く ◇9.写真から平面図と断面図を作成する。ショードローイング
10、採点講評/様々な建築模型の解説 ◇10.「私の好きな住宅」模型製作
11、採点講評/最終課題の説明 ◇11.設計課題「自宅の建替え」(2週間課題)
12、採点講評/総評
- <成績評価方法及び水準>
- 各課題は全て採点対象となります。提出された全ての課題の点数から2つ点数の低いものを除いて合計したものを平均して最終的な評価とします。ただし全ての課題の提出は必須ですので、一つでも提出がないと単位取得となりません。また提出日と提出時間も厳守です。時間外提出(ビハインド)は減点対象となるので注意して下さい。
- <参考書>
- 新・建築プレゼンテーションテクニック/西森陸雄著/グラフィック社
- <オフィスアワー>
- 授業終了後1時間。その他の時間に相談が必要な場合はメールでアポイントをとった場合のみ受付ます。
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