2009年度工学院大学 第1部建築系学科
○建築の構造(Structure of Architecture)[5115]
2単位 小野里 憲一 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建物は自分自身の重さ、使用方法に応じて建物内に置かれるもの重さ、そして自然からの力(地震、台風、波など)様々な力を受けます。こうしたものに対して建物はどのように抵抗し、安全を保っているかについて、後期以降に学ぶ構造力学系科目との関係を紹介しながら概説します。荷重(建物に作用する力)の種類、構造種別(木造、鋼構造、鉄筋コンクリート造など)、構造形式、および簡単な構造力学を理解することを目標とします。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス:ガイダンス、力と表現、工学と単位、建物の重さ
2.自然と建物に加わる荷重:固定、積載、積雪、風、地震 3.建物の骨組み:柱、梁、壁、床、安定・不安定、ラーメン・トラス・壁式 4.木と建築:木の基本的性質、在来、2×4、集成材、合板 5.鉄の建築:鉄の性質、断面、組み立て、座屈、接合 6.コンクリート+鉄の建築:RCの基本性質、ラーメン、壁、スラブ 7.特殊構造建築:アーチ、立体トラス、吊り、膜、折板 8.土と建物:土の基本性質、種類、基礎、杭、液状化 9.建物の揺れ:建物の重さと地震力、共振、減衰、免震、制振 10.体験学習教材の作製 11.強さと硬さ:応力、ひずみ、許容応力度 12.棒の力と変形:軸方向力、せん断力、曲げモーメント 13.反力:支点、接合部、単純梁、方持ち梁、荷重、モーメント 14.柱や梁の大きさ:柱の配置、仮定断面の求め方 15.達成度の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験を実施し評価が60以上を合格とします。
- <教科書>
- 講義資料はキューポートで手に入れることができます。必要に応じてご覧ください。
- <参考書>
- 下記は教科書でなく参考書です。必要に応じて購入してください。
「建築構造の計画」:寺本隆幸(森北出版株式会社) 「ビルはなぜ建っているのかなぜ壊れるか(現代人のための建築構造入門)」:望月重(文春新書)
- <オフィスアワー>
- 八王子 3301室:前期金曜日10:50
- <学生へのメッセージ>
- 建築を学ぶ学生にとって特に難しいとされている科目が後期から始まる「構造力学」などの構造系科目です。「建築の構造」はこれらの構造系科目の導入教科となります。なるべく構造力学を学ぶ意義が理解できるような講義にしたいと考えています。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwd1026/
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