2009年度工学院大学 第1部建築系学科
○化学I(Chemistry I)[4125]
2単位 松田 義尚 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現代の技術は、化学の発展によって支えられている。材料、素材を考える上で、化学の考え方が不可欠である。この講義は高校化学程度の基本的な事項からはじめて、より広い分野のより進んだ化学を理解できるようにする。達成目標を下に示す。1)物質の成り立ちを実感できるようにする。2)原子の構造と性質を理解する。3)化学結合を分類しその本質を説明できる。4)分子の構造や性質を定性的に説明できる。5)化学変化を反応式によって表現する。6)化学反応に関する簡単な化学計算ができる。7)ミクロな分子とマクロな物質を結ぶ動的平衡の概念を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス
ノートの取り方と復習について 化学とは何か なぜ化学を学ぶか 2.化学を動かす基礎的事項 静電力, 温度エネルギー 三態と物質の見方 3.物質の成り立ちと分類 混合物と純物質 単体と化合物 分離と分解 4.原子構造 1電子原子 電子のエネルギーと軌道 基底状態と励起状態 5.多電子原子 電子間相互作用 電子配置 周期表 6.元素の性質 イオン化ポテンシャル 電子親和力 電気陰性度 7.中間のまとめ 8.共有結合と分子間力 9.イオン結合と金属結合 10.物質の三態と相変化 11.理想気体の状態方程式と実在気体 12.液体と溶液 13.固体 14.化学反応と量論
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験(60点)と毎時間のレポート(40点)で評価し、60点以上を合格とする。指定した課題についてのレポートの内容が十分と認められる場合には、10点満点で評価して加点する。
- <教科書>
- 適宜プリントを配布する。
- <参考書>
- 授業中に適宜紹介する
- <オフィスアワー>
- 授業の前後に講師室に在室しているとき。金曜日12時から13時(講師室)。
- <学生へのメッセージ>
- 「分子の気持ちがわかる」この言葉の意味を前期の間に理解できるようにしてください。
化学の考え方を理解すれば、暗記する必要はありません。 常に論理的に考えることが重要です。解るまで質問してください。 どのような質問も、「よい質問」だと考えています。
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