2009年度工学院大学 第1部建築系学科
○Basic Reading Skills II[2328]
1単位 須田 拓基 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- この授業では、学生の英語運用能力を4技能(listening・speaking・reading・writing)すべての側面から、総合的に英語コミュニケーション能力を伸ばすことを目標としている。授業では、主として英語を書く活動に重点をおき、BRW I で習得したライティングスキルを強化しながら、それを発展させ、描写文や説明文、論証文などのスタイルの文章が書けるようにする。さらに、パラグラフ・ライティングの構成法を確実に習得し、実践的なライティング・コミュニケーション能力の養成を目指す。
- <授業計画及び準備学習>
- 後期の前半(10月下旬頃まで)は前期に引き続き精読に主眼を置く。前期同様、文法の解説には、伝統文法のみならず現代言語学(とりわけ生成文法)の研究成果も踏まえ、外国語としての英語の学習上有用であると思われる知見を広く取り入れる。後半は浩瀚な専門書を読む際、必要な情報を敏速に検索し、骨子を把握することができるように速読の訓練を行う。具体的にはパラグラフ・リーディングの理論について一通り解説した後、受講生にはパラグラフの構成を意識しながら様々なジャンルの長めの文章を読んでもらうことになる。尚、より詳細に亘るシェジュールについては初回時にハンダウトを配付する。
- <成績評価方法及び水準>
- 小テスト及び期末試験の結果を基に評価する。原則として60点未満の場合、単位は認められない。但し、60点未満の場合でも英語から日本語への翻訳課題を提出してもらい単位相当と判断されれば60点が与えられる。 尚、欠席が5回以上の場合は単位が認められないので注意すること。
- <教科書>
- Keiichiro Fukui & Chikara Kato Basic English Grammar with Short Readings (Asahi Press)
豊永彰 著 『大学生のための英文法 ビフォー&アフター (普及版)』 (南雲堂) 上記の他、ハンダウトを配付する。
- <参考書>
- 安井稔 著 『英文法総覧』(開拓社)
江川泰一郎 著 『英文法解説』(金子書房) Quirk, R., S. Greenbaum, G. Leech and J. Svartvik A Comprehensive Grammar of the English Language (Longman) その他、授業中に適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 火曜日18.00-23.00
可能な限りアポイントメントを取ってください。
- <学生へのメッセージ>
- 巷では速読や多読といったものがもてはやされているようですが、これらは本来センテンス単位の厳密な読みの基礎の上に成り立つものであって、ゆっくり読んでも十分理解できない文をいたずらに速く読んだり、多く読んだりしたところで誤読が積み重なるだけ、砂上の楼閣を築くだけ、と言えるでしょう。後期後半は本コースでも速読の訓練を行いますが、建築学科の諸君であればこそ”基礎“の大切さを十二分に理解してくれるものと期待しています。
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