2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
高周波工学(High Frequency Engineering)[4C22]
2単位 大友 功 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- マイクロ波工学と光工学は,共に近年進歩が著しく,その技術は幅広い分野に応用されている。両者の技術が種々の面で共通性を有するため,一体化してその基本技術を学ぶ。
(1)マイクロ波・光技術の特徴と応用分野を理解すること (2)電磁波の反射と透過,散乱と回折、放射について理解すること (3)波動方程式により導波管、光ファイバの伝送モード解析について学ぶ (4)レーダーの原理を理解すること (5)等価回路的手法について学ぶ
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:マイクロ波・光技術の特徴と応用分野
第2週:伝送線路(導波管および光ファイバにおける電磁波の伝搬)、ミニ演習 第3週:電磁界解析の基礎的事項,電波の伝搬、不均質媒質、ミニ演習 第4週:電磁波の反射と透過,ミニ演習 第5週:電磁波の散乱と回折、ミニ演習 第6週:電磁波の放射、ミニ演習 第7週:方形導波管,波動方程式 モード、ミニ演習 第8週:円形導波管,ストリップ線路の伝送特性 、ミニ演習 第9週:レーダー(パルス式,ドップラ式)、ミニ演習 第10週:等価回路的手法(伝送路の方程式,S行列,不連続,結合)、ミニ演習 第11週:光ファイバー伝送特性(基本パラメータ,伝送損失)、ミニ演習 第12週:受動回路,能動回路 、ミニ演習 第13週:大容量伝送MIMOシステム 第14週:期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価、60点以上の者に単位を認める.ただし、試験の点数が60点未満でも授業への参加状況により最大で10点程度を勘案する.「授業への参加状況」の判断は、出席回数、受講態度、授業中のミニ演習への取り組み、レポート提出等を総合して行う。
- <教科書>
- 「電波工学」上崎著(サイエンスハウス社)
- <参考書>
- 「マイクロ波・光工学」宮内,赤池,石尾共著(オーム社)
「マイクロ波・ミリ波工学」内藤著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 原則は、月曜日 17:10〜17:50 これ以外でも在室していれば対応可
- <備考>
- 第一級陸上特殊無線技士等の無線従事者の免許を無試験で取得するには、本科目の履修が不可欠
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