2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
移動通信工学(Mobile Communication Engineering)[3C13]
2単位 大友 功 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 移動通信システムの基本構成,主要構成要素である無線伝送路に関する基礎理論と要素技術を習得すると共に,その役割を理解する.
以下に具体的な達成目標を示す. (1)伝送単位、特にdBの計算ができること(2)アナログ方式とデジタル方式の相違を理解すること (3)PCM方式の基本構成を理解すること(4)通信妨害の種類と意味を理解すること (5)信号波の時間領域と周波数領域表示の意味を理解すること (6)再生中継方式の説明ができること (7)各種伝送路の特徴、帯域幅 適用領域を理解すること (8)光フアイバケーブルの原理と構造を理解すること
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:[ガイダンス] 電気通信と通信網、通信網の設計、基本構成、 将来の通信網
第2週:通信の歴史 通信技術の基礎(伝送単位、レベルダイヤ、伝送量)、ミニ演習. 第3週:通信妨害(直線ひずみ、非直線ひずみ)フイルタ、増幅器、ミニ演習. 第4週:アナログ信号の変調(DSB、SSB、VSB パルス変調)、ミニ演習. 第5週:信号波の時間領域と周波数領域表示、ミニ演習. 第6週:デジタル符号変換(PCM 再生中継 予測符号化PCM) ミニ演習. 第7週:信号の多重化(FDM、TDM)、 同期方式、ミニ演習. 第8週:伝送システムの構成要素(中継装置、端局装置、電源装置)、ミニ演習. 第9週:伝送路(平衡ケーブル、同軸ケーブル、光フアイバケーブル)、ミニ演習. 第10週:各種移動通信の特徴、ミニ演習. 第11週:多次元MIMO伝送技術、ミニ演習. 第12週:OFDEM,CDMA技術、ミニ演習. 第13週:無線通信の将来展望. 第14週:期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価、60点以上の者に単位を認める.ただし、試験の点数が僅かに60点未満でも授業への参加状況により勘案する.「授業への参加状況」の判断は、受講態度、授業中のミニ演習への取り組み、レポート提出等を総合して行う。
- <教科書>
- 特に指定しない
- <参考書>
- 「現代通信工学」南、白須、大友著(産業図書)
「通信工学概論」山下著(森北出版)
- <オフィスアワー>
- 原則は、月曜日 17:10〜17:50 これ以外でも在室していれば対応可
- <学生へのメッセージ>
- 電子工学科のほとんどの学生諸君は社会に出てからは、直接的もしくは間接的に通信産業に関与するものと思われます.本講議の受講を通じて通信の基盤技術を充分に勉強して欲しい.
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