2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
通信方式論(Fundamental Theory of Communication Systems)[3B14]
2単位 伊藤 文彦 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 通信システムは、情報を送信者から受信者へ伝達するシステムである。本講義では、情報が定量化できることを理解し、与えられた情報量を送信する通信システムを設計するための、基本的な考え方を学ぶ。講義終了時には、簡単な通信システムの設計が可能になることを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 概ね以下の項目に沿って講義を進める。()はおよその時間数であるが、進度によって多少相互に増減することがある。
・通信系の基本構成(1) ・確率論の基礎(1〜2) 確率変数、確率過程、統計量、定常性、エルゴード性 ・信号と雑音の解析(2) フーリエ変換、相関関数、電力スペクトル、ポアソン過程、ショット雑音、熱雑音 ・情報の定量化(2) 情報量の定義、通信容量の定義、エントロピー ・離散的および連続的情報の伝送(2) 標本化定理、アナログ-ディジタル変換 ・各種の通信方式(3) 振幅変調方式、周波数(位相)変調方式、ディジタル通信方式 ・(余裕があれば)最先端の通信方式(〜1)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期テスト(50%)、2〜3回の小テスト(50%)により評価する。合格ラインは60点とする。
- <参考書>
- (1)詳説 ディジタル・アナログ通信システム 基礎編 ラシィ (著), B.P. Lathi (原著), 外山 昇 (翻訳) (出版社: 丸善 )
(2)詳説 ディジタル・アナログ通信システム 応用編 ラシィ (著), B.P. Lathi (原著), 外山 昇(翻訳) (出版社: 丸善 ) (3)Modern Digital and Analog Communication Systems (The Oxford Series in Electrical and Computer Engineering) B. P. Lathi, Oxford University Press
- <オフィスアワー>
- 講義後、教室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 通信方式論、伝送システム論は通信エンジニアにとって必須の素養であると同時に、その基礎となる統計論や信号・雑音解析などは、他の工学分野でも広く使われるものです。頑張って勉強してください。
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