2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科

ロボットヒューマンインターフェース(Robotic and Human Interface)[1B13]

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2単位
辻  陽一 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
科目名称のロボット・ヒューマン・インタフェースは,どちらかというとロボットとヒトとのコミュニケーションという意味合いが強いが,本講義ではヒューマン・インタフェース(HI)(ヒトと機械との「界面」)の意味合いで講義を行う.
HIの目的は,ヒトと機械の接続を円滑にすることである.この分野の研究は,コンピュータのソフトとハードの分野からヒトの生理学や心理学の分野にまで及ぶ.また近年では,ヒトの脳に直接機械を接続することまで行われているように,ヒトの脳の理解も必要になっている.そこで本講義では,特にヒトの特性の理解に重点をおいて解説する.
達成目標;(1)HIの概要を理解する.(2)人−機械−人のコミュニケーションを理解する.(3)PUIの実現に関わる新しい技術課題について理解する.(4)人の心理的・生理的特性を理解する.(5)ヒトの脳の仕組み,および機械との接続について理解する.

<授業計画及び準備学習>
第1週 HIの概要とその関連分野
第2週 メディア変換処理と認識理解の関係
第3週 協調活動支援とHI
第4週 人間の特性:認知特性・感性
第5週 人間の特性:ヒューマンエラー
第6週 情報処理心理学(1)尺度,心理的変数の測定
第7週 情報処理心理学(2)視覚の特性
第8週 情報処理心理学(3)聴覚の特性
第9週 神経生理学(1)神経生理学の基礎
第10週 神経生理学(2)視覚系の生理学
第11週 神経生理学(3)中枢神経系
第12週 ブレイン・マシン・インタフェース(1)
第13週 ブレイン・マシン・インタフェース(2)
第14週 ブレイン・マシン・インタフェース(3)
第15週 レポート課題の作成

<成績評価方法及び水準>
2/3以上の出席がなければ不合格とする。成績は,学期の後半でレポート課題を課すので,その成果物で評価する.成果物の内容は,課題に関する情報を的確に収集し理解して纏めているか,自分の考えを展開しているかについて評価する.レポート内容が他の人のレポート内容と酷似している場合は,両方のレポートを0点とする.

<教科書>
資料を配付する.

<参考書>
「ヒューマンインタフェース」田村博(編),オーム社
「情報処理心理学入門1 感覚と知覚」リンゼイ/ノーマン(著)サイエンス社
「シバ・コレクション 神経 第1部 解剖学および生理学」佐野圭司他(監修)チバガイギー(株)
「ブレイン・マシン・インタフェース−脳と機械をつなぐ」「脳を活かす」研究会(編),2007年,オーム社
「ブレイン・マシン・インタフェース最前線−脳と機械を結ぶ革新技術」櫻井芳雄(他著),2007年,工業調査会

<オフィスアワー>
質問用のメールアドレスを授業で知らせます.

 

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