2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科

電気磁気学II(Electromagnetism II)[2269]

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2単位
長嶋 秀世 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気磁気現象は電気の発生,TV放送や携帯電話の通信,クレジットカード,テレフォンカード,MD,CDなどの情報の蓄積等々,現代社会の中で多くのところで利用されている。この授業では電気磁気現象を理解し,これを基に積分表示式を求め,さらに定理,法則の微分形式を導出し,実際的な電磁界問題について学習する。以下に、具体的な達成目標を示す。
(1) 電気磁気現象を理解すること。(2) 電気磁気現象を積分型で表示すること。(3) 電気磁気学を学びながらベクトル解析を理解すること。(4) 積分型の法則から微分型の法則を導出すること。(5) 電磁界の基礎方程式を理解し、もとめること。

<授業計画及び準備学習>
 1.電流により生じる誘磁界,ベクトル積,アンペアの右ネジの法則
 2.ビオ・サバールの法則,円形ル−プ状電流,直線状電流による誘磁界
 3.アンペアの周回積分の法則、拡張したアンペアの周回積分の法則、周回積分則,電流により作
   られる誘磁界
 4.電流に働く力,フレミングの左手の法則,ローレンツ力
 5.アンペアの法則(微分形),ベクトルの回転とスト−クスの定理
 6.ファラデーの電磁誘導の法則,現象,発見,積分式、微分方程式、運動導体の起電力
 7.中間試験
 8.磁界に関するガウスの法則,スカラー・ポテンシャルとベクトル・ポテンシャル
 9.磁性体,磁化ベクトル,強磁性体とその応用
10.磁気回路,磁気回路のオームの法則,円環コイルの磁界
11.電磁誘導とインダクタンス,自己誘導,相互誘導,磁気エネルギー
12.静電界と静磁界の屈折,静電界,磁性体の境界における条件
13.電磁界の基礎方程式,波動方程式の導出
14.平面波の伝搬,自由空間における伝搬定数
15.期末試験

<成績評価方法及び水準>
試験は100点満点で期末試験60%,中間試験40%の割合で、60点を以上を合格とする。また、出席率が70%を越えていない場合は不合格とする。レポートについては下記のアドレスに詳細を掲載します。

<教科書>
電磁気学ノート,末松監修,長嶋,伊藤,共著、ピアソンエジュケーション社

<参考書>
「電磁気学」末松安晴著(共立出版)

A Treatise on Electricity and Magnetism James C. Maxwell Dover Publications Inc.

<オフィスアワー>
火曜日、18時から19時まで、予約必要。

<学生へのメッセージ>
電気磁気学は重要な基礎科目であるから、予習、復習を必ず行ってその週のうちに学習したことを理解すること。

<備考>
授業計画(授業を行う月日,学習する項目,教科書,参考書の該当頁)や電気磁気学と電気磁気学演習の対応などは、下記のアドレスに掲載してあります。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct69111/index.html

 

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