2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
○電気磁気学II(Electromagnetism II)[2269]
2単位 長嶋 秀世 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 電気磁気現象は電気の発生,TV放送や携帯電話の通信,クレジットカード,テレフォンカード,MD,CDなどの情報の蓄積等々,現代社会の中で多くのところで利用されている。この授業では電気磁気現象を理解し,これを基に積分表示式を求め,さらに定理,法則の微分形式を導出し,実際的な電磁界問題について学習する。以下に、具体的な達成目標を示す。
(1) 電気磁気現象を理解すること。(2) 電気磁気現象を積分型で表示すること。(3) 電気磁気学を学びながらベクトル解析を理解すること。(4) 積分型の法則から微分型の法則を導出すること。(5) 電磁界の基礎方程式を理解し、もとめること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.電流により生じる誘磁界,ベクトル積,アンペアの右ネジの法則
2.ビオ・サバールの法則,円形ル−プ状電流,直線状電流による誘磁界 3.アンペアの周回積分の法則、拡張したアンペアの周回積分の法則、周回積分則,電流により作 られる誘磁界 4.電流に働く力,フレミングの左手の法則,ローレンツ力 5.アンペアの法則(微分形),ベクトルの回転とスト−クスの定理 6.ファラデーの電磁誘導の法則,現象,発見,積分式、微分方程式、運動導体の起電力 7.中間試験 8.磁界に関するガウスの法則,スカラー・ポテンシャルとベクトル・ポテンシャル 9.磁性体,磁化ベクトル,強磁性体とその応用 10.磁気回路,磁気回路のオームの法則,円環コイルの磁界 11.電磁誘導とインダクタンス,自己誘導,相互誘導,磁気エネルギー 12.静電界と静磁界の屈折,静電界,磁性体の境界における条件 13.電磁界の基礎方程式,波動方程式の導出 14.平面波の伝搬,自由空間における伝搬定数 15.期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 試験は100点満点で期末試験60%,中間試験40%の割合で、60点を以上を合格とする。また、出席率が70%を越えていない場合は不合格とする。レポートについては下記のアドレスに詳細を掲載します。
- <教科書>
- 電磁気学ノート,末松監修,長嶋,伊藤,共著、ピアソンエジュケーション社
- <参考書>
- 「電磁気学」末松安晴著(共立出版)
A Treatise on Electricity and Magnetism James C. Maxwell Dover Publications Inc.
- <オフィスアワー>
- 火曜日、18時から19時まで、予約必要。
- <学生へのメッセージ>
- 電気磁気学は重要な基礎科目であるから、予習、復習を必ず行ってその週のうちに学習したことを理解すること。
- <備考>
- 授業計画(授業を行う月日,学習する項目,教科書,参考書の該当頁)や電気磁気学と電気磁気学演習の対応などは、下記のアドレスに掲載してあります。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct69111/index.html
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